マテリアリティ(重要課題)

ミズノでは、CSR基本理念およびCSRビジョンの下、社会的責任に関する手引きであるISO26000に沿ってCSR活動を推進してきました。
2015年度に、ミズノの社会・環境・経済への影響について把握し、より効果的な活動につなげるため、以下のプロセスで優先的に取組むべき重要課題(マテリアリティ)の特定を行い、2016年度は重要課題に沿って活動を展開しました。

重要課題特定プロセス

①自社に関連するCSR課題の整理

ISO26000、SDGs、GRI G4ガイドライン等の国際的に重要とみなされている基準、また、NGOや調査機関の各種報告書等を参考とし、6つのピラー(柱)の下に自社に関連する47課題を整理しました。

②ステークホルダーにとっての重要性の判定

①で特定した関連する47課題を中心として、ミズノに関連するステークホルダー50名にアンケートを実施し、各課題の重要性認識および上記以外に重要と思われる課題はないか、また、ミズノへの期待や懸念について意見を伺いました。

③自社にとっての重要性の判定

①で特定した関連する47課題を中心として、各部門の部門長が参加するCSR推進委員会において、ミズノにとっての重要性という観点から各課題の重要性を特定しました。

④優先的に取組むべき重要課題(マテリアリティ)の特定

②③の結果を受けて開催したCSR委員会において、ステークホルダーにとっての重要性およびミズノにとっての重要性の2つの観点を考慮し、ミズノとしてこれから取り組みを一層強化する必要性がある課題を優先的に取組むべき重要課題(マテリアリティ)として選定しました。

重要課題の選定にあたって、ステークホルダーにおける認識とミズノにおける認識を比較したところ、自社(ミズノにとっての重要性)では「公正な事業慣行」や「製品責任」といった法令等で規制されており、違反することで法的リスクと直結する領域に対する重要性認識が高い一方、ステークホルダーからは企業における取り組みが比較的遅れている領域への期待が高いことがわかりました。最終的な重要課題の選定にあたっては、企業として当たり前に対応が求められる法規制への対応から一歩踏み込み、事業戦略やビジョンとの関連性を考慮した上で、ミズノとして取り組みを強化すべき課題は何かという観点から選定を行いました。

なお、マテリアリティマップ上で重要性「高」または「中」と位置付けられた課題については、各課題の重要性に応じて、本報告書内で情報を開示しています。

マテリアリティマップ

ステークホルダーにとっての重要性およびミズノにとっての重要性の2つの視点からミズノに関連する47課題をマッピングしたもの

ミズノのマテリアリティ

ミズノとして優先的に取組みを強化すべき課題

スポーツの振興
次世代を担う子どもたちの運動能力と体力の向上
スポーツを通じた高齢者の健康増進
学校や地域との協力を通じた地域スポーツの振興
パートナーとの協働
一次サプライヤーにおける環境影響
一次サプライヤーにおける労働慣行
児童労働の禁止・廃絶
環境
温室効果ガス排出量の削減
廃棄物の削減と適正な管理・処理
人体や環境に有害な化学物質の削減と適正な管理
公正な事業慣行
コンプライアンス
知的財産の保護
個人情報保護
製品責任
製品の安全と品質の確保
消費者とのコミュニケーションのレベルアップ
宣伝・広告物および表示物の適正化
従業員
公正な評価制度の確立
ダイバーシティ

ミズノに関連する47課題

スポーツの振興 パートナーとの協働 環境
①子どもの運動能力と体力の向上
②スポーツを通じた高齢者の健康増進
③学校や地域との協力を通じた地域スポーツの振興
④障がい者スポーツの振興支援
⑤アマチュアスポーツの振興支援
⑥スポーツ指導者の育成
⑦途上国におけるスポーツ振興支援
①一次サプライヤーにおける環境影響
②一次サプライヤーにおける労働者の処遇
③一次サプライヤーにおけるその他のリスク
④児童労働の禁止・廃絶
⑤二次/三次サプライヤーにおける環境影響
⑥二次/三次サプライヤーにおける労働者の処遇
⑦二次/三次サプライヤーにおけるその他リスクの把握
⑧サプライヤーのキャパシティビルディング
⑨サプライチェーンにおけるCSRの取組みに関する情報開示および透明性の確保
⑪サプライチェーンにおける結社の自由と団体交渉権
⑫サプライチェーンにおける苦情処理メカニズムの構築
⑬製品に関するサプライヤー情報の開示
①温室効果ガス排出量の削減
②廃棄物の削減と正しい管理・処理
③人体や環境に有害な化学物質の削減と使用に関する管理
④エネルギー使用量の削減
⑤水使用の効率化および使用に関する管理
⑥製品の環境負荷低減に向けた研究開発
⑦製品の環境負荷に関する情報の開示
⑧スポーツイベント開催時の環境への配慮
⑨使用済み自社製品の回収とリサイクル
公正な事業慣行 製品責任 従業員
①ガバナンスの強化
②コンプライアンスの実践
③内部統制の強化
④腐敗防止
⑤反競争的行為の防止
⑥知的財産権の保護
⑦個人情報保護
①製品の品質管理
②製品の安全な利用に関する消費者への情報提供
③宣伝・広告物の適正化
④製品に関する表示物の適正化
⑤消費者からの問い合わせ対応
⑥不良品に関する誠意ある対応
①公正な評価制度
②職場の安全衛生
③多様な働き方の実現
④ダイバーシティ
⑤従業員の賃金と福利厚生

 

※「ミズノのマテリアリティ」における各課題のレベル感を揃えるため、マテリアリティマップ上で「高」だった一部課題については以下のとおり整理しています。

  • 腐敗防止、反競争的行為の防止➝コンプライアンス
  • 製品の安全な利用に関する消費者への情報提供、不良品に関する誠意ある対応、製品の安全な利用に関する消費者からの問い合わせ対応➝消費者とのコミュニケーションのレベルアップ
  • 宣伝・広告物の適正化、製品に関する表示物の適正化➝宣伝・広告物および表示物の適正化

マテリアリティに関連するGRIスタンダード項目とバウンダリー

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ミズノのマテリアリティ GRIスタンダード項目 バウンダリー

次世代を担う子どもたちの運動能力と体力の向上

(社会)

413:地域コミュニティ

(経済)

203:間接的な経済的インパクト

組織内:ミズノグループ

組織外:消費者、流通業者、販売先、業界団体、行政機関

スポーツを通じた高齢者の健康増進

学校や地域との協力を通じた地域スポーツの振興

一次サプライヤーにおける環境影響

(環境)

308:サプライヤーの環境面のアセスメント

組織外:製造委託先工場(一次サプライヤー)

一次サプライヤーにおける労働慣行

(社会)

414:サプライヤーの社会面のアセスメント

組織外:製造委託先工場(一次サプライヤー) 

児童労働の禁止・廃絶

(社会)

408:児童労働

組織外:サプライヤー

温室効果ガス排出量の削減

(環境)

305:大気への排出

組織内:ミズノグループ

組織外:サプライヤー

廃棄物の削減と適正な管理・処理

(環境)

306:排水および廃棄物

組織内:ミズノグループ

組織外:サプライヤー

人体や環境に有害な化学物質の削減と適正な管理

(環境)

306:排水および廃棄物

組織内:ミズノグループ

コンプライアンス

(経済)

205:腐敗防止

206:反競争的行為

(環境)

307環境コンプライアンス

(社会)

419:社会経済面のコンプライアンス

組織内:ミズノグループ

知的財産の保護

-

組織内:ミズノグループ

個人情報保護

(社会)

418:顧客プライバシー

組織内:ミズノグループ

製品の安全と品質の確保

(社会)

416:顧客の安全衛生

組織内:ミズノグループ

組織外:サプライヤー、消費者

消費者とのコミュニケーションのレベルアップ -

組織内:ミズノグループ

組織外:消費者

宣伝・広告物および表示物の適正化

(社会)

417:マーケティングとラベリング

組織内:ミズノグループ

組織外:消費者

公正な評価制度

(社会)

404:研修と教育

組織内:ミズノグループ

ダイバーシティ

(社会)

405:ダイバーシティと機会均等