スポーツを通じた健康寿命の延伸

  • 重要課題

日本を代表として、世界では高齢化が進行しており、平均寿命の延びと共に不健康な期間も伸びることが予想され、平均寿命を延ばすだけでなく、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)を延伸することが、一人ひとりの生活の質を保ち豊かな生活を送るためにも、また、医療費等の社会的負担を軽減するためにも重要となってきています。

安全で楽しく効果的な体力向上プログラムの開発・提供

ミズノでは、これまで培ってきたトレーニングに関する技術や知見を活かし、元気な高齢者の健康寿命延伸に向けたプログラムの開発を行っています。開発コンセプトとしては一人ひとりが「できる」「たのしむ」「つづく」運動プログラムで、少しずつ運動できる自信を積み上げられる内容で開発しています。教室では「学習」「実践」「継続」をパッケージにしたトータルプログラムで運営しています。また、ミズノの機能性ツールやセンシングツールを使う事で安全で楽しく効果的なプログラム提供を行っています。

健康寿命の延伸に向けた地域との協働

日本においては、各自治体で行う介護予防事業や特定保健指導該当者向け事業などに積極的に取り組み、運動施設に行くにはハードルが高いと考えておられるユーザーへの運動のきっかけづくりを行っています。教室ではグループワークなどの手法を取り入れ、参加者同士のコミュニティや運営する指定管理施設での運動継続など促しています。ミズノスポーツサービス㈱では、2017年1月より運動及び文化系プログラムの運営を開始した大阪府松原市の公共施設「まつばらテラス(輝)」で、様々な年代の市民相互交流を促進し、連帯感あふれるまちづくりの推進を目的に活動し、2018年度には2,558名の方にご登録いただきました。住民同士の交流や生涯学習の拠点となるよう、楽しみながら協調性や自主性を養う子ども育成プログラムや高齢者向け健康増進プログラムを展開し、松原市民の「健康・学び・交流づくり」に貢献します。

その他の事例:大阪府松原市

大阪府松原市にある「まつばらテラス」で実施したラララサーキットライトプログラム参加者と特保サポートプログラム参加者において、ミズノのワイヤレス脈拍計「MiKuHa」を活用した教室運営を行いました。 「MiKuHa」は運動中の心拍数をリアルタイムにモニタリングできるツールで、参加者の安全管理及び、効果ある中強度運動の確認ができます。 また、メインスタッフ、サポートスタッフも随時確認ができるため、指導がしやすいという特徴もあります。参加者自身も、運動強度のリアルタイムに見える化されることにより、頑張りすぎていた事やまだまだ頑張れる強度であることなどが確認できるため、自信を持って運動が出来ると好評でした。
ミズノでは、「まつばらテラス」以外でのグループエクササイズの展開などにも活用し、参加者の安全面を確保しながら、効果のある強度で教室運営ができるお手伝いを継続していきます。

健康寿命の延伸に関するプログラムの実績

ウォーキング講習

(内容)

一人でも手軽に取り組める運動であるウォーキングの講習です。正しい姿勢、歩行、リハビリ体操、足指ストレッチ等、運動が苦手な高齢者でも参加できます。

(実績)

2018年度は47施設で開催し、3,996名が参加

ラララフィット

(内容)

ミズノのオリジナルツールを使い「できる」「楽しむ」「つづく」をコンセプトとした60歳からの健康運動プログラムです。運動器に特化し、「腰」「膝」「歩行」「バランス」の4つの強化を目指しています。

(実績)

2018年度は24施設で開催し、延べ16,460名が参加

ラララサーキット

(内容)

関節に優しい油圧式のトレーニング機器による無酸素運動と、リズムに合わせて行なう有酸素運動を組み合わせたサーキットトレーニングで、有酸素パートにはミズノのオリジナル運動ツールを使っています。

(実績)

2018年度は2施設で開催し、延べ6,124名が参加

 

ウェルネススタッフを育成、自宅近くに健康づくりコミュニティを。

羽曳野市役所 地域包括支援課
大久保 圭馬 主事

「私は市の職員ですが、ミズノの運動プログラム指導のための理論研修と演習研修、OJTなどを経て、現在は週3回トレーナーとしてクラスも担当しながら、市のフォローアップ事業として「はびきのウェルネス」を運営しています。
自分が生まれ育った市のために仕事をしたいと、2年前に市職員になりましたが、市民の方々の健康づくりにダイレクトに携われることにやりがいを感じています。
市の健康づくり・介護予防事業は、参加定員も決まっており、教室への参加も予め決められた曜日時間に限られてしまうのが現状です。市としては、より多くの方に運動に参加いただき、継続していただこうと、「はびきのウェルネス」では、いつでも月3回まで無料でお使いいただける環境を整備しています。
将来的には羽曳野市全域の方々に健康づくりに参加して頂けるように、拠点を増やしていくことを予定しています。」

ウォーキング講習
ラララサーキット

その他の取り組み:カラダ100年プロジェクト

スポーツ機器の製造・販売を行うセノーでは、「カラダ100年プロジェクト」を発足し、プロジェクト1として「100年歩けるカラダづくり」に向けて、プログラム・製品をパッケージ化した提案を開始しました。特徴ある製品として、姿勢を整えて自立歩行をサポートする「トランクソリューション」。歩きのバランス・速さ・リズムをレーダーチャート化する歩行モニタリングシステム「Q’sタグウォーク」で構成されています。また、新たなサービスとして、スポーツ分野やスポーツ以外の分野でも活用可能なワイヤレス脈拍計「MiKuHa」で運動強度(及び身体活動強度)の視える化と安全管理の提案も進めていきます。

今後の課題

  • 自立している元気な高齢者に、スポーツで培ったノウハウを活かしたより良い運動プログラムを開発していきます。また、認知症予防等に関する高齢者向けプログラムづくりとその指導者育成を進めていきます。
  • 高齢者の特徴などを理解したホスピタリティーあふれるスタッフの育成と、全国での展開を目指します。
  • 運動から遠ざかっている人たちに楽しくて効果が見込めるプログラム開発を進めていきます。特に働き盛り世代に対して、「ながら運動」などをプログラム化し、運動不足対策を促進していきます。
  • 今まで健康づくり・介護予防で培ったノウハウを活かした、「運動指導ライセンス」及び「運動プログラムライセンス」を展開する事により、住民主体とした教室運営が実施可能になり、より多くの方々に、気軽に参加しやすい、日常生活に取り組み易い健康づくり・介護予防運動の展開を提案していきます。