• ETCバー 開閉式阻止棒

軽さと折れやすさの両立を実現

ETCバー 開閉式阻止棒

高速道路の出入口にある料金所は、近年その多くがETCが利用できるゲートとなっています。そのETCゲートに必ずあるのが、自動車をETC料金所でストップさせる開閉式阻止棒(ETCバー)。ミズノテクニクスは、カーボンで芯の部分を製造しています。

ETCバー製造のきっかけはクライアントからの依頼によるもので、クライアントが求めたのは「軽さ」と「折れやすさ」でした。
ETCバーは、カーボンの特性をうまく活用しています。それは、カーボン繊維は繊維の方向に力が掛かると強度を発揮しますが、繊維に対して垂直に力が掛かると脆いという特性です。これにより、万が一自動車が衝突した際にETCバー側が折れるように作られています。

製品化において最も困難を極めたのは寸法精度でした。ちくわのように穴が開いたウレタンカバーの中に、カーボン製のバーを芯として通すため、バーの直径には高い寸法精度が必要となり、しかもその精度を安定して出し続ける必要がありました。この難問を解決したのは、スポーツ用品製造で蓄積したノウハウ。より小さな穴に通すカーボン製品を製造するノウハウを用いて安定した寸法精度を実現しました。