プロ野球選手のグラブを作り続けて30年の職人
岸本耕作が厚生労働省「卓越した技能者」に認定

岸本耕作

ミズノテクニクス株式会社波賀工場のグラブ作りマイスターの岸本耕作(67)が、厚生労働省より2024年の「卓越した技能者(現代の名工)」に認定されました。岸本はこれまで、イチロー氏、松井秀喜氏など数多くのプロ野球選手のグラブを製作してきました。
現在も技術者としてプロ野球選手のオーダーグラブを中心にグラブの製作・監修を行いながら、後進の育成にも注力しています。

「卓越した技能者」は毎年、我が国最高水準の技能を有し、他の技術者の模範たるにふさわしい卓越した技術者に与えられるもので、ミズノグループ社員では、これまでにグラブ作り職人の坪田信義(1998年)、バット作り職人の久保田五十一(2003年)が認定されています。
今回の岸本の「卓越した技能者」の認定を記念した特別仕様グラブを、数量限定で発売する予定です。

岸本耕作コメント

「受賞させていただいたことに対し恐縮するとともにとても光栄に思っています。自分一人ではなく、波賀工場の皆でいただいた感覚があり、グラブ作りが認められたのかなという気がしてとても嬉しく思います。
私が入社したころはプロのグラブを作るとは思っていなかったこの工場が、今はプロのグラブを作るメインとなり、ますます重要な拠点となっています。ここで先輩方から受け継いだ技術を継承することが第一の仕事だと思っています。」

岸本耕作プロフィール

生年月日 1957年8月12日(67歳)
出身地 兵庫県宍粟郡波賀町(現宍粟市)
入社 1976年3月11日
経歴 入社時よりミズノテクニクス㈱波賀工場に勤務し、グラブ作りに携わる。
2004年 最上位の資格であるマイスターとなる。
球歴 中学校・高校と野球部所属
仕事内容 メジャーリーグ、プロ野球選手を中心に年間約200名のグラブの製作・監修を担当
手掛ける主な選手 イチロー氏(シアトル・マリナーズほか)、松井秀喜氏(ニューヨーク・ヤンキースほか)、宮本慎也氏(東京ヤクルトスワローズ)、坂本勇人選手(読売ジャイアンツ)、上野由岐子選手(ビックカメラ高崎)など
趣味 釣り
<印象に残る選手とのエピソード>
イチロー選手(当時シアトル・マリナーズ所属)にグラブを使っていただけるようになるまで約2年かかりました。初めてグラブをお渡ししたのは2006年1月です。アメリカにも1年に3回行きました。訪問するたびに厳しい注文をいただき、手にグラブをはめてもらえないことさえもありました。坪田名人という偉大な先輩の後を引き継ぐというプレッシャーももちろん大変でしたが、途中、守備位置がライトからセンターに変わったこともあり、イチロー選手のグラブに対する要望の変化についていくのにも苦労しました。2007年シーズン中盤「これなら使えますね。」という言葉を初めていただきました。

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