海洋プラスチックゴミの要因とならない樹脂素材を使用
世界初の海で分解する人工芝葉を採用したスポーツ用ロングパイル人工芝と充填材をカネカと共同開発

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ミズノと株式会社カネカ(以下「カネカ」)は、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet ®※1(以下Green Planet)を使用した屋内型人工芝葉と充填材の「生分解性人工芝シリーズ」を共同開発しました。スポーツ用途としては世界初※2となります。「生分解性人工芝シリーズ」の発売時期は2025年内の予定です。

※1 カネカが開発したバイオマス由来の生分解性バイオポリマー
※2 Green Planetを使用した海洋生分解性人工芝として(カネカ、ミズノ調べ。2025年6月現在)

海洋環境に影響を及ぼすマイクロプラスチックの流出問題に対して、世界各国でプラスチックの使用規制や、代替素材の開発など、さまざまな対策が進んでいます。一方、人工芝や充填材の多くが石油由来の樹脂を使用しており、現状では充填材や経年により摩耗した人工芝葉の、人工芝施設外への流出を抑制する対策を行っています。それでも、充填材や人工芝葉が雨風によって意図せず海に流出してしまうことがあり、有効な対処手段がない状況でした。

▼「生分解性人工芝シリーズ」の詳細はこちら
URL:https://sports-facilities.mizuno.jp/service/grass/productlist/bio-degradable/

「生分解性人工芝シリーズ」の特長

人工芝としては初となる、パイル部分にカネカ生分解性バイオポリマー Green Planetを使用した屋内型ロングパイル人工芝です。パイル製造から人工芝生産まで、全て日本国内で行っています。また、樹脂の特殊な配合と製造条件を設計することで、今まで実現できなかったモノフィラメント製造に成功し、製造条件と断面形状を設計することで一般的な人工芝の風合いに近づけています。さらに、当社人工芝と同等のスポーツ性能を備えているため、スポーツ用途として使用することができます。充填材は当社充填材と同等のクッション性があり、水よりも重く設計し流れにくいよう配慮しています。

屋内型ロングパイル人工芝と充填材

屋内型ロングパイル人工芝と充填材

人工芝断面イメージ図

人工芝断面イメージ図

サステナビリティ活動について

ミズノ

ミズノは、1991年から30年以上にわたり環境保全活動に取り組んでおり、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続け、「2050年ネットゼロの実現」を目指しています。これまでスポーツフィールド分野でも、充填材が飛びにくい人工芝の開発や、茶殻リサイクルの充填材など環境配慮型の人工芝の開発と販売を行ってきました。これからも、スポーツが楽しめる豊かな地球環境を守り、次世代に引き継ぐことを目指していきます。

カネカ

「カネカは世界を健康にする」という考えのもと、環境・食糧・健康という3つの社会課題の解決に取り組んでおり、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetは、生態系と人体への影響が懸念されるプラスチックによる環境汚染問題を解決するべく開発されました。 「カガクでネガイをカナエル会社」として、世界を健康にするために、カガクの力でソリューションを提供し、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

今後の計画について

今回開発した「生分解性人工芝シリーズ」を、全国のスポーツ施設や商業施設などでの導入を目指していきます。また、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetを使用した屋外型海洋生分解性人工芝の開発も進めています。

Green Planet

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お客様のお問い合わせ先

ミズノお客様相談センター

TEL:0120-320-799

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