ミズノのものづくり
研究職座談会

研究開発はミズノにとって基幹であり、2022年には新たな研究開発拠点「MIZUNO ENGINE」が誕生しました。研究開発に携わる社員は、どんなところにやりがいや面白さを感じているのか。将来のキャリアイメージや「MIZUNO ENGINE」についてなど、さまざまなテーマについて話してもらいました。

MEMBER

W

2014年入社 グローバルイクイップメントプロダクト部 先行開発課

コンピュータシミュレーションで衝突解析や流体解析など、バットやクラブ、ラケットといった用具開発を行う上で必要不可欠な解析を行いながら、それを使用する人の評価解析を担当。

F

2016年入社 グローバル研究開発部 統括課

大学院で人間工学やスポーツバイオメカニクスを専攻。プロダクト・サービス設計のための要素技術開発を担当後、現在は社内公募で選ばれた新規事業の起案や、新規事業創出プログラムの運営事務局も務める。

N

2017年入社 グローバルアパレルプロダクト本部 アパレル生産・開発部 材料開発課

大学でバイオメカニクスや運動生理学を研究。ミズノ入社後はライフスタイル系の生地開発に取り組んだ後、スポーツのパフォーマンスを向上させる機能性ウエアの開発や設計を担当。

Y

2019年入社 グローバルフットウエアプロダクト本部 企画・開発・デザイン部 製品開発課

大学時代はバレーボールに打ち込みながら材料系の研究に打ち込む。昨年から、インドアシューズの設計開発に携わるようになり、念願のバレーボール関連の仕事に取り組む日々。

培った「幅」と「軸」が、
楽しさを創造する。

Theme 01

業務について

N
仕事のやりがいといえば、やっぱりスポーツ選手、特に世界や日本のトップアスリートの選手が使用する製品を開発していることですね。自分が開発した製品をトップアスリートが着用して試合に出場していただけるのはやりがいがありますし、何より嬉しいです。
W
私は爽快感がスポーツの面白さにつながるんじゃないかと思っていて、それをスポーツ用具の視点から見ると、打った瞬間にあると思うんです。じゃあ、なぜその瞬間に爽快感が生まれるのかという点に興味があって……という風に、興味や関心からものづくりを進められると仕事的には楽しくなるし、ミズノはそれができる会社なんですよね。
N
ゴルフだったら「打感」みたいな?
W
そうそう。実は打音の設計も仕事だったりするので、爽快感を感じさせるパラメータって何だろう、って考えるのが楽しいし、それが商品につながり、手に取っていただけると嬉しいです。これが大きなやりがいになっています。
F
私が取り組む新規事業は、周囲の人々の理解があって取り組めているんですが、普通の会社じゃできないことだと思うんですよ。本気度を伝えるのに多少時間が掛かるんですけど、やりたいことに取り組ませてくれる環境があるって、それだけで仕事が楽しくなるんですよね。
N
私も本来業務とは別に、新規事業の「PUHAAH」というノンアルコールのクラフトビールの開発に携わっていました。これ、本来業務のアパレルとはまったく関係ないんですよ。クラフトビールが大好きというだけで声を掛けてもらってチームに加えてもらいました。我ながら、ミズノがクラフトビール出すってスゴいな、と(笑)
Y
私は自分が考えたことをすぐ形にできて、それをトップ選手が使って評価してくれるのが嬉しい。しかもフィードバックをもとに改善を進めていけるのが面白いし楽しい。やはりトップ選手と一緒にものづくりをする、ってやりがい大きいですよね。
F
今までのコツコツ培ってきた競技スポーツのノウハウを活かした製品開発と、それを水平展開しての新ジャンルへの挑戦、さらには「PUHAAH」のような斬新な挑戦にも加われて、技術系社員も仕事の幅が広いですよね。
W
ミズノは幅広いスポーツの商品を扱っているので、過去に研究されていたことが、今になって別の製品開発に活かされることって結構あるんですよ。これって培った技術やノウハウの「幅」は広いけど、ちゃんと「軸」があるってことなんですよね。
F
MIZUNO ENGINEにはアパレル、シューズ、イクイップメントといったプロダクト開発チームに加え、私が所属するグローバル研究開発部が同じ場所にあって気軽に話ができますよね。そのせいか、技術の共有とか「ちょっと一緒にやってみる?」みたいなことができる。こういう横展開って他社にはないかもしれません。色々な人と関わりながら、自分なりのキャリアが築ける職場だと思います。

最適なワークライフバランスを
充実した制度や環境があと押し。

Theme 02

職場環境について

Y
環境は人が作るものなので、やっぱり人が素晴らしいですよ、ミズノは。自分と関係ないジャンルでも、相談すればその人なりの意見がもらえる。その意見が打開点になって開発が進むこと、結構あるんですよ。多種多様な議論をさまざまな専門性を持つ人たちとできる環境が、技術者としての働きやすさや楽しさになります。
F
研究開発職の女性社員も多くの方が産休や育休を取得しています。みんな仕事と育児を両立できていて、周囲の理解もあります。とても働きやすい会社ですよ。テレワーク制度やフレックス制度もあるので、仕事内容に合わせて働く場所や時間も選べます。
W
産休や育休は、当然のように全員が受け入れていますよね。私も子どもの送迎があるので、フレックス制度が助かります。テレワーク時に子どもを迎えに行く時は、いったん勤務時間を止めて迎えに行き、戻ってきたら勤務再開ということも可能です。

「つくる」、「はかる」、「ためす」の 高速回転へ

Theme 03

新研究開発拠点について

W
新たな研究開発拠点MIZUNO ENGINE(以下:ME)が完成したことで、どんな実験も大抵すぐにできてしまう環境が職場横にあるのも大きい。思い立ったらすぐ実験ができるのは、研究開発職にとってはストレス軽減に直結するから。
F
めっちゃわかります。
N
MEが開発スピードだけじゃなく、働きやすさも加速させてますよね。機能性タイツの開発でもサンプルが完成したらすぐ試したいことが試せます。仕事が効率良く進められるから楽しいしストレスもない。
Y
MEが完成して一番良かったのが、部門に関係なく研究開発のスタッフがみんな同じフロアに集まったことですね。物理的な距離が縮まって、顔を合わせる機会が増えたことが最大のメリットではないでしょうか。多彩な専門知識を持つ人がすぐそばにいて、困った時に相談したら良いアドバイスを返してもらえます。顔を合わせたコミュニケーションの取りやすさが、良いものづくりにつながるのを実感していますよ。
F
本当にそうですよね。MEで働きはじめたことで見かけるようになり、声を掛けさせてもらう人も増えました。あとMEができたことで、研究の幅は確実に広く深くなりました。実際に、2年前に機材がなくて断念した研究テーマもMEの完成で可能になりましたから。
N
アパレル部門としては環境試験室がグレードアップして嬉しいです。
F
テスト用の走路も20mから90mになり、実動作のデータを取る時の選手の気持ちの入り方が違います。より実戦に近いリアルなデータが取れています。これまでも使えるデータは取れていましたが、MEの誕生で「開発現場で活きる」データが取れるようになりました。
W
リアルのテスト環境がこれだけ整ったことで、私の専門でもあるコンピュータシミュレーションの結果にも良い影響が出ています。例えば体育館でラケットの動作計測を行う際も、様々な位置から用具のインパクトの瞬間を撮影でき、それをシミュレーションの入力値として活かすことができます。常に同じ環境下でデータが取れるMEは、研究開発には最高の環境だと思いますね。

一人ひとりが描いた未来へ、
着実に、一歩ずつ。

Theme 04

今後のキャリアについて

N
私はグローバルに働くのが昔からの夢なんです。ミズノも海外を伸ばしていこうという意志がある。ずっと海外に行きたいとアピールしていたら、海外の人とコミュニケーションをとる機会や実際に海外に行く機会もいただけました。これからはもっと海外を見据えた研究開発にも関わっていきたいですね。
W
リアルとバーチャルの間にはまだまだ壁があります。合わせこみに際しても、実験の条件に明示されない仮定が含まれていないか、シミュレーションの精度は十分に担保できているのかなど、私たちが知りたい現象を解明するために、両者がしっかり対応するようなミズノなりのデジタルツインの世界を構築して研究開発に活かしていきたいですね。
F
ひとつは新規事業として取り組んでいる事業立ち上げを成功させて、ミズノの価値を新しいお客さまに届けたいです。もうひとつは、ミズノの中にある埋もれた研究やノウハウを外部との共創を通じて活かせる仕組み作りをしたい。この2つを今後のキャリアの中で実現していきたいです。
Y
スポーツ界、特に自分が好きなバレーボール界を盛り上げたいんですよ。そのためにミズノの中で何ができるかを考えた時、やはりより良いプロダクトを作ることに尽きるかな、と。幸せなことに、今の設計の仕事がそこに直結しています。将来的には、仕組みづくりやマネジメントのところから関わることに興味があるので、チームとして最高のプロダクトが作れるようになりたいですね。
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