Work & Peopleミズノのものづくり
研究職×営業職座談会

なぜミズノを選んだのか。ミズノ製品の魅力はどこにあるのか。そして、ミズノでどんな未来を描いているのか。研究職と営業職、仕事内容は違うものの、根底に流れる精神は同じ。それぞれが、“ええもん”を作りたい、“ええもん”を売りたいという思いを抱いている。

Cross Talk
Profile
清水 雄一[研究職]

2012年入社
人間発達環境学研究科出身

開発統括室に所属し、新規事業や新規開発のプロセスについて検討するかたわら、ミズノ大阪本社の敷地内に新しく建設される研究開発施設の企画・推進にも携わっている。

白本 愛[研究職]

2016年入社
人間発達環境学研究科出身

アパレル開発部で水着開発を担当。競泳用やフィットネス用など、それぞれの水着に合わせた機能を持たせるため、自身の競技経験も活かしながら設計に取り組む。

川村 高広[商品企画職]

2014年入社
文学部英米文学科出身

地元のスポーツ用品店向けの卸売や、部活や実業団をサポートする営業を経験し、その後、現在は、営業経験を活かし、アパレルの企画業務に取り組む。

山崎 悠爾[間接職]

2011年入社
教育人間科学部 学校教育課程
体育専攻出身

野球やサッカー、陸上、柔道など、さまざまなジャンルのスポーツ用品を取り扱っていた。現在はその経験を活かし、営業をサポートする情報システム部で勤務。

Talk01

だから私は、ミズノを選んだ。
川村[商品企画職]
研究職の人って、大学のときからスポーツに関する研究をやっているものなんですか?
清水[研究職]
僕は人間発達環境学研究科でスポーツ科学を学んでいました。自分自身ずっとサッカーをやっていて、しかもモノづくりにも興味があったので、それが今の仕事につながっていますね。
川村[商品企画職]
そうなんですね。僕もサッカーをやっていましたよ。
清水[研究職]
“モレリアウェーブ”というミズノのサッカーシューズをずっと愛用していて、自分も誰かの相棒となるようなシューズを作りたいと思い、就職先にミズノを選びました。
川村[商品企画職]
自分は文系なので、モノづくりの仕事をしたいと言うよりは、サッカーを通じて学んだのが感謝の気持ちだったので、それをスポーツをする子どもたちに伝えていきたい、という思いを持っていました。
山崎[間接職]
僕の場合は自分のことではなく、大学の同級生がフロアボールという競技の日本代表選手だったんです。それがスポーツ用品メーカーを志望するきっかけになりました。
白本[研究職]
フロアボール?初めて聞きました。
山崎[間接職]
室内で行うアイスホッケーのような競技で、プラスチック製のボールを使ってプレーします。オリンピック競技ではないですし、日本ではまだマイナーなスポーツですが、北欧のほうで盛んですね。
白本[研究職]
ミズノではフロアボール用品は扱ってないですよね?
山崎[間接職]
そうですね。就活の面接のとき、「志はいいけど、ビジネスになるかどうかは別だよ」と言われました(笑)。ただ、ミズノは総合スポーツメーカーなので、新たな分野を手がけるチャンスはあるのかなと、当時は思いましたし、今も思っています。
白本[研究職]
でも、同級生が日本代表というのは影響受けますよね。実は私も、水泳でオリンピックに出るのが子どものころからの夢でした。
川村[商品企画職]
オリンピック!バリバリの体育会系だったんですね!
白本[研究職]
大学まで競技は続けましたが、レベルが上がるにつれて周りはすごい選手ばかりになって、選手としてのオリンピック出場は難しいと思いました。ただ、オリンピックへの憧れが消えることはなく、選手として出場することはできなくても、別の形で関わることはできるかもしれない。そう思って、スポーツ関連の会社に就職することにしました。
清水[研究職]
白本さんも僕と同じ人間発達環境学研究科の出身ですよね。どんな分野について学んでいたんですか?
白本[研究職]
私は人間の体温調節について研究していました。スポーツ飲料メーカーも候補に挙がるなか、最終的にミズノを選んだのは、“GX SONIC”という高性能水着の存在があったからです。あまりの人気ぶりに当時私は購入できなかったのですが、競技者として商品コンセプトに非常に共感できたので、ミズノに入りたいという思いが強まりました。

Talk02

“ええもん”を、引き継いでいこう。
山崎[間接職]
ミズノって競技者志向が強いですよね。白本さんの水着の話もそうですけど、オリンピックに出るようなトップ選手が納得するものになっている。気軽にスポーツを楽しみたいと思っている一般のお客さまにとっても、その機能性の高さが購買動機につながっているんじゃないですかね。
白本[研究職]
水着の設計に関して言うと、ミズノではフラットスイム理論を採用しています。後半になっても足が沈まないように、ふともものサポートラインが水中姿勢をきれいに保つサポートをしてくれるんです。
山崎[間接職]
なるほど。とにかく速く泳げればいい、というわけではないんですね。
白本[研究職]
競泳では水の抵抗を減らすことと、最後まできれいな姿勢・フォームで泳ぎ切ることが良いタイムにつながります。その両面に対して各社いろいろな方法でアプローチしていると思います。
清水[研究職]
ただ、機能性はもちろんですが、そもそも、まず破れない、壊れない、ということが大前提ですよね。開発者である僕らも「そこまでやらないとダメなの?」と思ってしまうくらい厳しい品質基準が、ミズノにはあります。
白本[研究職]
確かにそうですね。仮に機能やデザインを重視して品質が下がるのならば、それはミズノとして世に出せない、ということになりますもんね。
川村[商品企画職]
お客さまに安心して使っていただくことが最優先。品質の面で絶対にお客さまを裏切ってはならないんだ、という開発者の意志は営業側にも伝わってきています。
清水[研究職]
そう言われると嬉しいですね。
川村[商品企画職]
でも、品質の良さを伝えるのって、意外と難しいんですよ。「ミズノは品質にこだわっています。少し値段は高いかもしれませんが、本当にこの製品はいいんですよ」と営業しても、お客さまにとってメリットにならなければ、意味がありません。
山崎[間接職]
そうそう。メーカーのエゴで仕事をしてはいけない。なぜ我々はこの事業を行っているのか、どんな価値をお客さまに提供できるのか、そういった本質的な部分について考える必要があるんでしょうね。
白本[研究職]
開発側にいると、どうしてもお客さまの顔が見えづらいので、私はできるだけ現場に行くことを心がけています。大会会場や大学やチームの練習にお邪魔して、選手の泳ぎを観察したり、トレーニング方法について伺ったりしています。また、そこで思いついたアイデアを具現化する際には生地メーカーや縫製工場で製法に関する意見を聞いたり、自分で実際に試作品の水着を着て泳いだりすることもありますよ。
川村[商品企画職]
さすが、元スイマー!たとえば試作品が10個あったとして、全部選手に着て試してもらうのはたいへんですもんね。
白本[研究職]
私の段階で2〜3個には絞ります。
清水[研究職]
開発の仕事って、ひとりでは完結しません。企画やソーシング、デザインの担当者がいて、その先には営業職の人がいて。さまざまな人を介して、お客さまのもとに製品が届きます。そう言う意味で、まず僕は最初のランナーとして次の人にきちんとバトンを渡さないといけないですし、白本さんのように伴走していくことも大事なんでしょうね。
山崎[間接職]
ミズノには“ええもん”を作る精神が宿っていますから、それが最初から最後まで薄まることなく引き継がれていったらいいなと思います。

Talk03

王道を極めつつ、新たな文化を創る。
川村[商品企画職]
それにしても、研究職の仕事について、今回改めて知る機会になりました。逆のことも言えると思いますけど。普段から職種を超えて、もっとコミュニケーションを図っていきたいですね。
山崎[間接職]
本当に。「こんな素材や技術があるよ」とか、「お客さまからこんな要望が来ているよ」とか、そういった意見をうまくつなぎ合わせることができたらいいですよね。
白本[研究職]
たとえば、ミズノ製品と他社製品の特徴を書き出してマッピングした資料があると、営業の人は助かりますか?
川村[商品企画職]
それはありがたいですね。中にはあえて商品化していないものもあるでしょうし。そういった意図がわかると、営業はやりやすいです。
白本[研究職]
研究職はある分野に特化しているので、幅広いジャンルを取り扱い、かつ直接お客さまの声を聞く機会も多い営業の人からフィードバックをもらえると、私たちとしてはうれしいです。
山崎[間接職]
お互いさまですね。あと、仕事内容だけではなく、そこにかける思いや情熱についても知る必要があると感じました。
清水[研究職]
これは批判でもなんでもなく、営業職は週単位、月単位の売上の話をすることが多いですよね。ただ、僕たち研究職は1年先、2年先のことを考えて仕事をしている。見ている場所が違うので会話が噛み合わないこともあると思うんですが、そのへんの理解も必要になってくるのかなと思いました。
山崎[間接職]
僕は個人的にいろんな部署の人と意見交換したり、飲みに行ったりするタイプなんで、自然と情報収集してますけど、社内の情報システムを使って連携を強めるのもひとつの手かもしれませんね。
清水[研究職]
確かに。あと、大阪本社の敷地内に新しい研究開発施設が建設されることになっているんですが、そこも有効活用できるはずです。イノベーションを起こすには、今までと同じやり方では通用しない。まずやり方を変えていくことが重要だと、僕は思っています。
白本[研究職]
そうですよね。社内外に対して、新しいミズノを発信していきたいですね。ちなみになんですが、今私が目指しているのが、“全身ミズノ”です。
山崎[間接職]
“全身ミズノ”?
白本[研究職]
ウエアだけ、シューズだけ、ラケットだけ、ではなく、すべてミズノで揃えてもらう。相乗効果の期待できる製品を開発して、トータルでお客さまをサポートしていきたいです。そのへんのアイデアを営業の人からもいただきたいなと思っています。
山崎[間接職]
そうですね、僕は軸をぶらさないことが大事だと思いますね。たとえば野球のグラブの“MIZUNO PRO”は、無骨で、ストイックで、ミズノの王道とも呼べる製品です。そこにある価値をしっかりとお客さまに伝え、ミズノのファンになってもらい、最終的にすべてミズノで揃えてもらうのが理想なんじゃないでしょうか。
白本[研究職]
なるほど。流行りすたりに影響されてはいけない、ということですね。
川村[商品企画職]
また別の視点で、世の中はモノ消費からコト消費に移行しています。ミズノとしても、単なるモノづくりに留まっていてはいけない。個人的には、ユーザー体験をより楽しく有意義にするためのコト・シーン・文化を創り出す必要があると感じています。そのうえで、今の時代、様々な時間の過ごし方がある中で、日本人の中でのスポーツのプライオリティを上げていきたい。日本の中で、スポーツをより一層魅力あるコンテンツ、文化にし、そのシーンを最大限有意義にするのがミズノの商品である。そういうブランドとしていきたいと考えています。