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財務担当役員メッセージ

「理」と「利」の統合で、すべてのステークホルダーの
皆さまへ“ええもん”を届けていきます

当社は創業以来、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと幅広い分野で事業を展開してきました。たとえ採算性が高くない分野であっても、その社会的な意義や、お客さまとの信頼関係を何より大切にする――それが私たちの信念です。そのうえで、企業として持続的に成長し、株主さまをはじめとするステークホルダーの皆さまの期待に応えていくためには、こうした領域においても収益性の向上に着実に取り組むことが重要であると認識しています。当社は創業以来「利益の利より道理の理」を重んじ事業を展開してきました。この考えを原点としながら、当社が持つ固有の技術やサービスを複数分野に応用するなどの総合力を活用し、社会課題の解決に貢献するという「理」、株主さまの期待に応える適切な「利」、この「理」と「利」を統合するかたちで持続可能な成長を目指したいと考えています。

企業として持続的に成長していくためには、将来につながる投資を着実に積み重ねていくことが欠かせません。短期的な成果だけでなく、その投資が将来の成長につながるのかという視点を重視し、回収可能性やリスクも含めて総合的に判断しながら、成長に向けた投資を進めています。利益を着実に積み上げ、その成果を将来への投資へとつなげていくことに加え、多様なステークホルダーとの信頼関係を大切にしながら、企業価値の持続的な向上を支えていくことも、私の重要な役割だと考えています。

サステナビリティと収益の両立を考えるとき、当社のスポーツ分野での知見は、大きな可能性を持っています。猛暑や集中豪雨など気候変動の影響が顕在化する中、働く人の快適性や安全性へのニーズはますます高まっています。また、健康や教育の分野においても、子どもの運動機会の減少や健康寿命の延伸などさまざまな社会課題があります。こうした課題に対しスポーツを起点とした製品やサービスを提供することで、スポーツの枠を超えた社会的意義の創出に加え、生活全般でのお客さまとの接点づくりにもつながると考えています。

一方で、事業機会の創出だけでなく、事業活動に伴うリスクへの適切な対応も欠かせません。当社では創業以来の「Fair Play」の精神のもと、人権や労働環境への配慮、公正な取引など、責任ある事業活動に取り組んでいます。財務的観点からも、このようなリスクを顕在化させないための取り組みは非常に重要であり、一層の緊張感を持って取り組んでいきます。

また、成長に向けた投資に加え、仕入れ先・卸先との公正な取引、従業員への還元、株主さまへの還元など、多様なステークホルダーとの信頼関係を大切にしながら、適切な資本配分に努めていきます。これからも、「理」と「利」の統合という考え方を軸に、企業としての責任を果たしながら成長を続け、すべてのステークホルダーとともに、持続可能な未来を築いてまいります。

ミズノ株式会社 取締役常務執行役員

(IR・ガバナンス推進室、経理財務部、ロジスティクス管理室、法務室、内部監査室、台湾事業)

村上 喜弘