人材の開発と育成
基本的な考え方
ミズノの従業員一人ひとりの成長が、ミズノグループの持続的な成長、ひいてはパーパス、ビジョン、バリューズの実現につながるとの考え方に基づき、人材開発に取り組んでいます。
従業員は、一人ひとりが自律的に人格の向上と能力の開発につとめ、その成果を日常の業務活動の中で発揮することにより、働きがいを創出するものとしています。会社は従業員一人ひとりの成長を支援し自らの成長プランを描くことができるよう、長期的、継続的かつ計画的に育成を講じていきます。
また、人材開発・育成はマネジメントの重要な責務とし、マネジャーには継続的かつ計画的にメンバーの能力開発・育成を図るよう求めています。
人材育成施策
ミズノは、企業DNAを学ぶ理念教育をベースとして、各階層において求められる共通のスキル・能力を習得する階層別教育、個別具体的な経営課題の解決に必要な専門的なスキルの習得を目的とする目的別教育、自ら学ぶ従業員をサポートする自己研鑽の支援と、大きく3つのアプローチにより、従業員の能力開発を行っています。
ミズノの成長を実現する人材
内容 | 2023年度受講者数
(人)受講人数 |
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理念(企業DNA)教育 | 「創業者精神・経営理念・3つのF」をベースに、グローバルでミズノ企業 DNA を理解・共有する | 約3,400人[*c] |
階層別教育 | 階層ごとに求められる全従業員共通の基本能力/スキルの付与
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224人[*d] |
目的別教育 | 個別具体的な経営課題の解決に必要な能力/スキルの付与
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約145人[*d] |
自己研鑽支援 | 自ら学ぶ従業員を積極的にサポート(英会話・中国語・ビジネススキル・その他学習支援) | 約200人[*d] |
従業員の挑戦を支援する制度
ミズノフリーエージェント制[*d] | |
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内容 | 従業員の自己実現を支援するとともに、全従業員の挑戦意欲の高揚と社内活性化を図ることを一つの目的に、「求人型」「提案型」「登録型」に分けて、申請を受け付けています。
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実績 | 2023年度:求人型:0人、提案型:0人、登録型:3人 |
技能職マイスター・クラフト制度[*e]※1 | |
内容 | 優秀なクラフトマンの育成、技能職従業員の活性化、技術レベルの向上を図るとともに、その卓越した技能を伝承していくため、“匠の技”を保有している従業員に「マイスター」「クラフト」という称号を与え、手当を支給しています。 |
実績 | 2023年度:野球:5人、ゴルフ:5人、アパレル:3人 |
職務発明報奨制度[*b]※2 | |
内容 | 斬新で独創的な商品開発が継続して行われることを目的とした職務発明報奨制度。特許法等に基づき、従業員の業務に関連する発明等(職務発明)を適正に評価し報奨を授与するとともに、積極的に発明に取り組むことを奨励しています。報奨金額は売上金額や発明者等の貢献度などをもとに算出し、上限は設けていません。 |
実績 | 2023年度:11件延べ26人(退職者除く) |
海外研修勤務制度[*d] | |
内容 | 海外での勤務を経験することで担当業務に関する専門的知識・技能を習得すると同時に、若手従業員の視野を広め、海外展開の際の核となる人材を養成することを目的とした制度。海外事業所でのOJTの提供および課題発見・解決プログラムについて、派遣期間を通して実施しています。勤務地は、本人の希望・キャリアおよび人員計画などを基に、海外支店および関係会社の中から決定され、1年間の海外での業務に取り組みます。 |
実績 | 2023年度:4人派遣 |
国内 社会人MBA(経営学専門職大学院)等通学支援制度[*d] | |
内容 | ビジネス全般に関する専門的知識習得と同時に、人脈、論理的思考力を身に付け、視野を広めることを目指す従業員の支援を目的とした制度。費用を一旦会社から貸与し、修了後3年間継続勤務した場合には返済を免除。 |
実績 | 2023年度:通学中:2人 |
社外ビジネススクール通学支援制度[*d] | |
内容 | ビジネスの基礎能力である論理的思考力を身に付け、人脈形成や視野を広げることを目指す従業員の支援を目的とした制度。受講料の半額を会社が負担し、成績優秀者は授業料全額を支援。 |
実績 | 2023年度:5人 |
オンライン英会話・中国語受講支援制度[*d] | |
内容 | 英語・中国語の会話能力の向上を目指す従業員の自己研鑽支援を目的とした制度。オンライン上で外国人講師からレッスンを受け、受講率に応じて授業料の半額を会社が負担。 |
実績 | 2023年度:120人 |
ビジネス動画オンライン学習支援[*d] | |
内容 | ビジネス関連知識の底上げと、自ら学ぶ風土の醸成を目的とした制度。ビジネス関連動画を場所や時間にとらわれることなくオンラインで視聴できる環境を整え、費用も会社が負担することで、一層の自己啓発を推進する。 |
実績 | 2023年度:77人 |
※1 報告対象範囲は、ミズノ株式会社およびミズノ テクニクス株式会社
※2 報告対象範囲は、ミズノ株式会社および一部の国内ミズノグループ会社
アワード・インセンティブ
クリエーター・オブ・ザ・イヤー
ミズノは営業担当者を、お得意先様の課題解決に向けたさまざまな取り組みを創造する「クリエーター」と呼んでいます。年間の営業活動の中で業績に大きく貢献した優秀なクリエーターを「クリエーター・オブ・ザ・イヤー(COY)」として年度表彰し、他のクリエーターの手本となるよう奨励しています。2023年度は5人がCOYに表彰されました。
ミズノ表彰制度
従業員の士気高揚と人材の活性化を図ることを目的として、年度内において具体的な成果をあげ、社業発展に寄与した者を創立努力記念式典で表彰しています。2023年度の取り組みに対し102件延べ244人が表彰されました。
公正に評価する仕組み
年齢や年功にかかわらず、「日々の行動に裏付けされた発揮能力」「役割」「業績への貢献度」の三つを評価の機軸とする人事評価制度を導入しています。また、個々の従業員の能力、適性をより多角的に把握、評価する目的で、2017年度から人材アセスメント制度を導入しています。発揮能力評価、業績評価を行うに当たっては、期中に上司と部下との1on1の機会を設けて把握、軌道修正を行いながら双方合意することで、評価の納得性を高めるようにしています。
また、質の高い評価や公平性の高いフィードバックで、部下育成やエンゲージメントの向上につなげることができるように、評価者訓練も実施しています。評価結果についても上司と部下がフィードバック面談を行い、評価を通じて従業員の成長が促進されるよう努めています。
今後の課題
ミズノの人材開発・育成は、OJT(日々の業務遂行、異動経験)、OFF-JT(教育・研修)の両輪と、人事制度(人事評価・処遇など)が一体となって、従業員の能力開発と組織能力の向上を図ります。
管理職層に関しては、2019年度に改定した人事制度に基づき、役割の大きさと遂行度合いをもとに適切に評価し処遇する仕組みを効果的に運用することで、自律的に視野を広げ、新しいことにチャレンジする力を引き出していきます。
一般職層に関しては、2022年度から新たにスタートした事制度に基づき、個々の適性に応じた貢献を重視するとともに、将来を担う競争力の源泉となる力の育成に注力していきます。