代表紹介
創立者 水野 利八
1906年4月1日、弟の利三と大阪北区で「水野兄弟商会」を立ち上げ、運動服装と野球ボールなどを販売。1910年「美津濃商店(現ミズノ株式会社)」に改名。85歳で世を去る前、「生涯お世話になったスポーツ界に還元するため、自分の持ち株を全て寄贈してほしい」と言い遺した。利八の遺志により、水野スポーツ振興会が創立された。
利八は一生をスポーツ用具の改良、普及に努め、近代日本スポーツの発展に力を尽くした。一民間企業が、日本のスポーツ振興のために大金を寄付して財団創立に向けた構想を考えた気骨あふれる人物だった。
「よりよいスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」―利八の経営理念はしっかりと現在まで受け継がれている。
<受章歴>
1956年(昭和31年)藍綬褒章
1964年(昭和39年)勲四等瑞宝章 他
初代会長 水野 健次郎
大阪帝国大学理学部卒業。大正、昭和、平成を生き抜いた経営者。「創業は易く、守成は難し」を教訓に、新分野を大胆に開拓。スポーツを文化として捉える新たなスポーツ学、「スポートロジー」を提唱した。
美津濃(現ミズノ)に42年(昭和17年)取締役として入り、69年社長、88年会長。利八の遺志を継いでスポーツ振興のため、特に国際交流を通じたアマチュアスポーツの振興、発展に注力。77年2月9日に本人の意思で私財をもとに、財団法人水野国際スポーツ交流財団をつくった。スポーツ振興のための基金は国際大会で顕著な功績のあった選手への強化費のほか、オリンピック、国民体育大会、各種スポーツ団体の育成のために使われた。
<受章歴>
1976年(昭和51 年)紺綬褒章
1978年(昭和53 年)藍綬褒章
1984年(昭和59 年)仏 レジオン・ド・ヌール勲章
1985年(昭和60 年)オリンピックオーダー 銀章
1986年(昭和61 年)勲三等瑞宝章 他
2代目会長 水野 正人
ミズノ3代目社長。前ミズノ代表取締役会長。現ミズノ相談役会長。1966年甲南大学経済学部卒業。70年米ウィスコンシン州カーセージカレッジ理学部卒業、同年美津濃入社。78年ミズノ取締役、83年同代表取締役常務、88年同社長に就任。96年国際オリンピック委員会(IOC)スポーツと環境委員会委員、2001年日本オリンピック委員会(JOC)理事。06年ミズノ代表取締役会長に就任。07年JOC副会長。11年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会副理事長兼専務理事。
招致活動に専念するためミズノ会長を退任、招致成功に尽力した。
財団としては、1999年水野スポーツ振興会会長、2010年(財)ミズノスポーツ振興会と(財)ミズノ国際スポーツ交流財団を合併し、(財)ミズノスポーツ振興財団へ。同時に会長就任。2011年ミズノスポーツ振興財団を公益財団法人化した。
<受章歴>
2001年(平成13年) オリンピックオーダー 銀章
2004年(平成16年)藍綬褒章
2014年(平成26年)旭日中綬章
3代目会長 水野 明人
74年米国ウエスレイアン大学経営学部卒業、76年関西学院大学商学部卒業。75年ミズノ入社。84年取締役経理本部副部長、86年常務取締役。90年専務取締役、94年取締役副社長、98年代表取締役副社長を経て、2006年ミズノ4代目社長に就任。
財団としては、1989年6月から10年間、ミズノスポーツ振興会理事、99年から同振興会副会長、ミズノ国際スポーツ交流財団会長、2010年にミズノスポーツ振興財団副会長を経て11年9月から正人の後を受け会長に就任した。
以来、創立の3本柱である ①スポーツの振興②スポーツに関する学術の進展 ③スポーツ資料の収集を継続、推進している。
<受章歴>
2020年(令和2年) 旭日中綬章