ミズノ テクニクス株式会社
代表取締役

当社は、1943年の設立以来「スポーツ用品等の製造・管理」を生業とする会社です。2002年にミズノ テクニクス株式会社として分社化し、2013年にはシューズ・野球グラブ生産拠点を、2015年にはアパレル生産拠点を統合する形で、業務領域を拡大・発展させてきました。当社製の各種スポーツ用品は、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」というミズノの企業理念を実践してきた証と自負しております。

当社は、シューズ・アパレル・用具の自社工場を保有しております。トップアスリート向け製品の製造、試作開発、量産現場と実際に「モノづくり」する機能を有していることが当社の強みです。加えて、独自の生産工程を創り出す生産技術、製造機器を開発する設備開発の機能を有していることも当社の強みです。「価値観の多様化」「持続可能性の重視」「多品種・少量の顧客要求」など重要性を増す課題に対応し続けることで、他社には真似できない技術・ノウハウを積み重ね、ミズノの「モノづくり」を支え続け、新たな価値創出に挑戦します。

スポーツ用品で培った技術・ノウハウの中で、とりわけ、カーボン繊維強化プラスチック（CFRP）においては、スポーツ用途以外への応用展開を積極的に推進してきました。これも当社の特徴と考えています。2014年にはトヨタ自動車の燃料電池車『MIRAI』の高圧水素タンクに当社製トウプリプレグ材が採用され、他に産業用ロボットアーム、医療機器部品、時計用バンドや車椅子部品なども製造し、さまざまな製品の軽量化に貢献しております。今後、更に新たな分野への挑戦・業容拡大も検討して行きたいと考えております。

私達を取り巻く環境は、以前にも増して不透明な状況が続き、企業は時代の変化に対応できる柔軟な適応力が求められます。今後も成長を実現していくためには、従業員の一人ひとりが活き活きと働くことがもっとも重要だと考えています。そのため、従業員個人の成長を促す人財育成と、会社と従業員のより良い関係性を構築する従業員エンゲージメント向上を人的資本戦略の軸として取り組みを強化していきます。

ミズノ テクニクスグループは、スポーツの世界で培った技術・ノウハウに磨きをかけ、スポーツ用途以外の製品・サービスの価値創出にも積極展開を目指し、これからも全社員一丸となり邁進していく所存です。

皆様の変わらぬご指導・ご鞭撻を何卒宜しくお願い申し上げます。