「品質は工程で作り込む」

グラブは単なる道具ではありません。
これが、多くのプロ野球選手が手の一部となるグラブにこだわる理由です。時代は変わっても、グラブの作り方は昔から少しも変わっていません。それぞれの工程を大切にして、頭に描いたグラブの仕上がりを手で確認しながら丁寧に仕上げていきます。今日も岸本は自分の手とグラブの一体感を追求し続けています。

グラブマイスター
岸本 耕作

マイスターのスキル

グラブに2つと同じものはありません。プレイヤーやポジションによって求める機能が違うからです。例えば、レースの位置や通し方を少し変えるだけでも、仕上がりが違います。

マイスターの道具

グラブを作るには、各工程でさまざまな道具が必要です。繊細さを要するグラブづくりの工程では、長い年月をかけて使い慣らした道具が使われています。

「自己満足よりも、プレーヤーの満足を」

バットクラフトマンにとって最も重要なスキルは、木を見る目です。バットの素材となる木から2本のバットを作っても、同じ仕上がりにはなりません。クラフトマンは、プロ野球選手一人一人の要求を満たす木を選別したら、その木に真剣に向かい合います。
「自分が作ったバットで野球選手がホームランやヒットを打った瞬間を見ると嬉しい」と名和は話しています。

バットクラフトマン
名和民夫

クラフトマンのスキル

原木をろくろに固定し、回転させながら荒削りします。
これは、頭で考えるのではなく、体で覚えることが要求される職人の技です。

クラフトマンの道具

バット作りの基本は道具です。バットのグリップがたった0.1ミリ違っても許されません。
手作りのカンナとノミを必要に応じて複数使い分け、あっという間に繊細な曲線を作ります。