新たに策定したパーパス、ビジョン、バリューズのもと、
未来に向けて新たな企業価値を創造していきます。
私たちは、先が見通せないVUCAとよばれる時代を生きています。変化の激しい時代では、変化を予測し迅速に対応するためのビジネスプランをいかに作るかが求められます。しかし、時代に合わせるあまり、自らの進むべき方向を見失うことがあるかもしれません。そこで、私たちは企業として何を目的に存続しているのか、もう一度原点に立ち戻って見つめ直すことにしました。
ミズノは1906年の創業以来、「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念を掲げ、“ええもん”を作り続けてきました。どんなに時代が変わっても、こうした信念や思い、哲学は変えてはならないと私は考えています。私たちにとって、まさに経営理念こそがパーパス(存在意義)であり、「“ええもん”を世界に届け続ける」ことが使命、すなわちビジョン(目指すべき未来像)です。そして、これらを実現するための価値観として、以前から変わらず持ち続けている「Fair Play、Friendship、Fighting Spirit」という「3F」の精神が私たちのバリューズ(大切な価値観)です。ミズノグループの全従業員が、パーパス、ビジョン、バリューズを心の中に留め、持続可能な未来に向けて、今後も企業価値を創造していきます。
変えてはならないことがある一方で、事業戦略は時代の変化に合わせて柔軟に変えていく必要があります。近年、アスリートの体力や技術は目覚ましく進化しており、今後はそのパフォーマンスに合わせたスペックが求められてきます。用具に対する規制も変化しており、飛び過ぎないゴルフボールや高校野球の金属バットなど、これまで進めてきたハイパフォーマンスの追求とは真逆のものづくりも必要になっています。新しいイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」が中心となってさらなるイノベーションを創出していきます。また、日本国内は少子高齢化の影響でスポーツ人口はますます減少していきます。国内だけでなく、海外市場にもこれまで以上に目を向けるとともに、スポーツ以外の分野にも果敢にチャレンジを続けていきます。
今後もステークホルダーの皆さまの一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
ミズノ株式会社 代表取締役社長