サッカー場1面※1あたり「お~いお茶」約43万本分の茶殻をリサイクル
Field Chip「Greentea」開発について

株式会社伊藤園(代表取締役社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)と、ミズノ株式会社(代表取締役社長:水野明人 本社:大阪府大阪市)は共同で、伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用し、表面温度上昇抑制効果があるField Chip「Greentea」を開発いたしました。Field Chip「Greentea」は、茶殻を配合した樹脂で出来ているためゴムチップ特有の匂いがありません。このField Chip「Greentea」を充填材として使用したロングパイル人工芝「MS Craft AG」を、5月28日(月)からミズノスポーツプラザ千住内の「あそりーと AFTER SCHOOL」屋外広場に導入した後、ミズノ株式会社より7月2日(月)から全国で販売開始いたします。

Field Chip「Greentea」は、ロングパイル人工芝サッカー場1面で全量使用した場合、「お~いお茶」525mlペットボトル約43万本分の茶殻を配合しており、黒ゴムチップの充填材と比較して表面温度の上昇を約7℃抑制いたします。また、茶殻にはお茶の樹木(植物)が吸収した二酸化炭素が蓄えられているため、茶殻をリサイクルした本製品はサッカー場1面あたり、大気中にある約4.3t-CO2の二酸化炭素を削減できる計算となります(※2)。なお、約4.3t-CO2はサッカーボールに換算(※3)すると約12,000個分になります。

(※1)約8000㎡
(※2)ヤナコHCNコーダー MT-700HCN型(ヤナコ分析工業㈱製)により炭素量を測定
ご参考「茶殻リサイクルシステムの環境面でのメリット」https://www.itoen.co.jp/csr/recycle/concept/
(※3)直径70cmのサッカーボール(体積 約179,594cm3)を用いて、理想気体(標準状態)で計算

伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」

伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」

伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」

伊藤園では、「お~いお茶」をはじめとする日本茶飲料の販売拡大に伴い、製造過程で排出される茶殻の量も年々増加しています(2016年度の排出量は約59,600トン)。そうした中、2000年から茶殻などの飲料残渣を工業製品などに有効利用する研究開発を推進しており、畳や建材、樹脂製品、「お~いお茶」のペットボトル用段ボールなど、約100種類の茶殻リサイクル製品を開発しています。

ミズノの環境活動

ミズノ株式会社を中心としたミズノグループでは、「持続可能な社会」を実現するために地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであると認識し、25年以上にわたり資源の有効活用、CO2排出量や環境汚染物質など環境負荷低減に向けた取組みを進めてきました。

環境を切り口にした取り組み

今回、伊藤園の「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトである「お茶をお客様の身近な製品へ活用する」という想いのもと、両社の「地球環境に配慮した製品づくり」、「廃棄物の削減とリサイクルに努める」という考え方が合致し、子供やスポーツ選手などに安心してご使用いただけるように、茶殻を配合したField Chip「Greentea」の共同開発に至りました。本製品の発売により、ステークホルダーとともに、サステナブルな社会の実現に一層貢献してまいります。

主に関連するSDGsの目標(※4)

7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

9. 産業と技術革新の基礎をつくろう

12.つくる責任 つかう責任

(※4)2015年9月に国連で採択された17の目標と169のターゲットからなる目標です。この目標実現のために、先進国・途上国、政府・関係機関・企業など、すべての関係者による行動が求められています。

表面温度上昇抑制効果

Field Chip「Greentea」に配合している茶殻は、緑色で凹凸・細孔があるため、通常の人工芝充填材に比べて表面温度上昇抑制効果が期待できます。

伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」

黒ゴムチップとField Chip「Greentea」の表面温度比較
試験方法:ミズノ環境試験室内にて実験

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ミズノお客様相談センター

TEL:0120-320-799

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