ミズノは、持続可能な社会の構築に向けて「2050年 カーボンニュートラル」の実現を目指しています。

その取り組みの中で、これまでに開発した、フルマラソンにも使用可能なパフォーマンスランニングシューズの機能をそのままに、環境への負荷を低減するシューズを生み出すことを目指して「WAVE NEO COLLECTION」の「WAVE NEO WIND(ウエーブネオ ウインド)」、「WAVE NEO ULTRA(ウエーブネオ ウルトラ)」 を企画・開発しました。これらのシューズは、原材料にリサイクルポリエステルや植物由来材料など、環境に配慮した素材を使用することでCO2排出量を抑制し、またアッパーニット材料を無染色とすることで水資源を保全し、環境負荷を低減しています。

シンガポールはアジアの都市の中でも環境問題への取り組みが熱心な都市の一つとして知られています。その限られた国土の環境を守るため、2019年に、2030年までに廃棄物を30%削減することを目指すと発表しています。
ミズノシンガポールでは、国の機関であるSports Singapore が進めるシューズリサイクルの取り組みに賛同し、スポーツ業界の各ブランドや得意先の方々と共に資源の有効活用を推進しています。

使用しなくなったシューズを集め、Sports Singaporeを通じて、それらを回収・粉砕・加工し、公園のフィットネススペースや陸上トラック等の床材として再利用する活動を推進しています。
Sports Singaporeではこの取り組みを2021年7月から開始しています。※1

※1 2021年度のリサイクル目標:約17万足

ミズノは、布団などから回収したリサイクルダウンを採用した「ダウンジャケット」を販売しています。

ライフスタイルカテゴリーの新製品ダウンジャケットを企画するにあたり、できる限りの環境負荷の低減を検討していました。そんな中、寝具等の製造・販売を行う(株)丸八真綿がダウンをリサイクルされていることを知り、新製品に採用することとなりました。

具体的には、ジャケットの中綿に丸八真綿が布団などから回収、洗浄したリサイクルダウンを80%以上使用しています。丸八真綿が長年に渡り築き上げてきた素材の品質管理プロセスを経て、高品質なダウン素材として生まれ変わっています。

この協業により、不要となった布団の焼却時に発生するCO₂の発生を抑え、環境負荷低減、また循環型社会の構築に貢献したいと考えています。

オーストラリアでは年間1億1,000万足のシューズが生産国から輸入され、その内2,500万足がスポーツシューズです。スポーツシューズの内、リサイクルされているのはわずか1%程度と言われています。

地球環境保護に貢献したい、そんな想いからミズノオーストラリアは、オーストラリアスポーツ用品協会(ASGA:Australian Sporting Goods Association)とスポーツ業界の各ブランドと連携し、Tread Lightly(トレッド・ライトリー)と名付けたリサイクルプログラムに参画しています。

この取り組みは、不要になった使用済みシューズをブランドやメーカーを問わず回収・破砕処理し、再生原料としてリサイクルするものです。再生された原料はトレーニングジムのマット・店舗のフローリング・公園の遊具などの素材として生まれ変わり、廃棄物の削減・環境負荷の低減に貢献しています。
これまでに10万足、32トンを超えるシューズを回収しています。
※2021年9月時点

私たちは、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みである「国連グローバル・コンパクト」に署名しました。

「国連グローバル・コンパクト」は、1999年に当時の国連事務総長であるコフィー・アナン氏が提唱し、人権の保護、不当な労働の排除、環境への対応、そして腐敗の防止に関わる10の原則を世界各国の参加企業・団体に実践することを求めるものです。

この枠組みに賛同し、サステナビリティ活動をグローバルレベルでさらに加速させ、輝く未来の実現に向けて取り組んでいきます。

国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン
https://www.ungcjn.org/

近年、欧米をはじめ世界各国において製品に残留する化学物質への規制が強化され、さらに環境保全や製品の安全性に対する要請は年々高まっています。私たちは、お客さまに製品やサービスを安全かつ安心して使っていただくため、適正な品質の確保が重要な責務であると考えています。私たちは国際的な規制化学物質リストの管理団体である「AFIRM」に加盟しています。

「AFIRM」では、多くの委員会や化学物質の専門家の検討を経て、世界の主要国における化学物質規制に対応するリストを毎年作成し、更新しています。さらに生産地において加盟各社の関連サプライヤーを一堂に集めた勉強会なども実施し、広範囲にわたる管理レベルの向上を目指して活動を行っています。