屋上

エレベーター室外観

塔屋の入口部分は大きな半円アーチが描かれ、その上に作られた窓の半円アーチが三連で配置されています。
このようなアーチが連続する意匠は、典型的なロマネスクデザイン様式です。
軒の蛇腹には三角形が連続しており、この柄はドイツ表現主義風デザインの中でもキュビズムの影響を受けています。

エレベーターの動力機械は、近代産業遺産と言えるぐらい、なかなかの年代物です。

窓はサッシやガラスがすべて建設当時のまま残っています。縦長で外開きの窓は、鉄製のサッシが用いられています。
スチールサッシは現代のアルミサッシと比べて頑丈で高い防犯性を誇るものの、錆びや気密性の低さが弱点です。
ガラスは火事の時にガラスが割れて飛び散らないようにするため、菱形の網が入っています。

エレベーター室に向かう階段は、建設当時に作られた鉄製の階段が現存しています。
窓もサッシやガラスがすべて建設当時のまま残っています。どの窓も外開きで鉄製のスチールサッシが用いられています。

北側

南側

柱・天井梁