私たちのそばには、未来への想いを共にするたくさんのトップアスリートがいます。これらのアスリートが講師となって開催する「ミズノビクトリークリニック」では、世界各地で、実技指導やレクレーションを通じてスポーツの楽しさを伝えるとともに、地域スポーツの振興に向けた活動を行っています。

クリニックでは、世界レベルの技術指導や逆境に負けないメンタルコントロールの伝授などアスリートと参加者が交流しながら、スポーツをより深く理解促進する内容となっています。

トップクラスのアスリートを講師として行う本プログラムは、地域におけるスポーツの振興だけでなく、アスリートが活躍できる場を創出し、トップスポーツと地域スポーツの融合に寄与するものとなっています。

私たちは、スポーツを通じて地域の活性化、人々の心身の健康増進に貢献します。

世界各地で報じられる気温の上昇、暴風雨や山火事。近年、以前には見られなかったような自然環境の激しい変化が目撃されています。

私たちは世界中の人々が安心して生活し、活き活きとスポーツができる環境を守りたいと考えています。

私たちは1991年9月に地球環境保全活動を開始し、30年に渡ってCO2の排出量削減や、廃棄物の削減、リサイクルを推進してきました。また、環境に配慮した製品の開発は、創業者 水野利八の言葉「ええもんつくんなはれや」とともに、ミズノのモノづくりの中で脈々と受け継がれてきました。

私たちは、2050年 カーボンニュートラル実現に向けて、挑戦を続けます。

1906年の創業以来、私たちが常に大切にしてきた価値観の一つがフェアプレー。

私たちの製品は世界各国で生産を支える人たちによって、生み出されています。その人たちの人権や安全衛生に問題があっては、私たちのモノづくりは成立しません。私たちは、2004年からサプライチェーン上の仕入先やOEM工場等における人々の人権や安全衛生を含む労働状況や、社会への配慮に問題がないかを確認するため、工場の現地でCSR監査を継続的に実施してきました。

改善すべき重大な問題が見つかった場合には、ミズノのモノづくりに関わる人たちが安心できる労働環境となるように仕入先や工場に働きかけます。

今後もフェアプレーの精神にのっとり、全ての人々が笑顔で輝ける労働環境の維持のため活動を続けます。

私たちは、ユニセフ(国連児童基金)と公益財団法人日本ユニセフ協会が2018年に発表した「子どもの権利とスポーツの原則」の趣旨に共鳴し、賛同企業として参加しています。

遊びやスポーツを楽しむことは「子どもの権利」であり、子どもの心身の成長を促す大きな力になりますが、スポーツの現場の一部には、子どもに対する暴力的な指導や、子どもの心身の発達に配慮しない過度なトレーニングが強いられるケースが見受けられることもあります。

私たちは、子どもが子どもたち自身のためにスポーツをし、自身の能力や可能性を最大限発揮できる環境を守りたいと考えています。

持続可能な社会の実現に向けて、スポーツを通じて世界中の子どもたちが健やかに、そして安心してスポーツを楽しめるよう、私たちは、楽しみながら体を動かすことができる運動プログラムの開発や環境づくり、子どもたちとの適切な関わり方を学んだ指導者の育成など様々な取り組みを進めていきます。

私たちは、子どもの体力・運動能力向上のためには、幼少期から身体を動かすことに慣れ親しむことが重要だと考えています。

経済成長の著しいベトナムでは、生活レベルの向上に伴う食生活の変化などが原因により、子どもの肥満率は40%を超え、将来の健康について懸念されています。また、義務教育期間における体育の授業時間は、先進国に比べ非常に少なく、運動プログラムも単調で、スポーツの基本動作を学ぶ要素が十分に考慮されていないことが課題でした。

私たちは、子どもたちが楽しみながら運動発達に必要な基本動作「走る・跳ぶ・投げる」を身につけることができる運動遊びプログラム「ミズノヘキサスロン」を、同国公教育に2015年から提案を開始し、同国の学習指導要領附則ガイドラインに採用されました。約720万人全ての小学生に「運動をすることの楽しさと体を動かすことの喜び」を広げる活動を展開しています。

私たちは、スポーツウエアの開発で培ったノウハウを活用し、運輸、建設、製造など幅広い業種で働く従事者向けにワークウエアを展開しています。

動きやすさを追求した独自のウエア設計『ダイナモ―ションフィット』や、汗を吸収し素早く発散させる素材などスポーツウエアに搭載される機能をワークウエアにも活用しています。安全性が求められるワークシーンにおいて、快適な衣服内環境を保ち、労働環境の課題解決に向けた提案をしています。

「エアリージャケット」は、両脇のファンから衣服内に外気を取り込み、独自のパターン設計で発汗の多い部分に風を流し、袖口、首の前後から空気が抜ける構造にすることで、汗を気化させ、衣服内の涼しさを保ちます。夏場の屋内外作業現場の猛暑対策品として、また炎天下のスポーツ観戦などのワークシーン以外でも評価をいただいています。

近年、欧米をはじめ世界各国において製品に残留する化学物質への規制が強化され、さらに環境保全や製品の安全性に対する要請は年々高まっています。私たちは、お客さまに製品やサービスを安全かつ安心して使っていただくため、適正な品質の確保が重要な責務であると考えています。私たちは国際的な規制化学物質リストの管理団体である「AFIRM」に加盟しています。

「AFIRM」では、多くの委員会や化学物質の専門家の検討を経て、世界の主要国における化学物質規制に対応するリストを毎年作成し、更新しています。さらに生産地において加盟各社の関連サプライヤーを一堂に集めた勉強会なども実施し、広範囲にわたる管理レベルの向上を目指して活動を行っています。