ミズノのスポーツ施設サービス事業部では、スポーツ施設の設計・施工も行っており、特にスポーツ用のロングパイル人工芝は全国数多くのグラウンドに採用いただいています。なかでも、「MS CRAFT(エムエス クラフト)シリーズ」は、長年の開発と施工の経験値により生み出された特殊捲縮加工パイル(ミズノスパイラルテクノロジー)により、スポーツに適したフィールドづくりに貢献しています。

この度、MS CRAFTシリーズは環境省が優れた環境技術を普及させるために進めている「環境技術実証(ETV)事業」の実証対象に採択され、温度抑制効果・充填材の流出抑制効果が実証されました。
「ETV事業」は、すでに実用化されている環境技術を、第三者機関が実際の現場などで実証し、その結果を環境省のホームページで公表。広く閲覧可能にすることで、環境技術の普及を支援し、環境保全に役立てることを目的にした事業です。

ミズノの主力製品の一つが木製野球バットです。
日本を中心にプロ野球選手にもその高い品質が評価されています。

木製野球バットの高い品質を維持することはその素材の準備から始まっています。メイプルやホワイトアッシュなど硬くて反発に優れた良質な素材を選び、さらに十分な乾燥工程を経て、職人によるバットの削り出しが行われます。

ただ木材は自然物であるため、節があったりして、製造工程の途中でバットとしては不適格材として利用されない端材が発生します。

ミズノではこれらの端材を有効活用するため、外部の協力会社の力を借りて、木製キーホルダーなどのさまざまなものに加工し、新たなものに生まれ変わらせていただいています。素材が硬く、乾燥がしっかりなされているため、耐久性が高く、また木が醸し出すやわらかさもあって好評を博しています。

ミズノの主力製品の一つが野球グラブです。

良質な革から弾力性や耐久性などを考慮し、野球グラブの各部位に適したパーツを切り出す、革の品質へのこだわりと、熟練のクラフトマンによるモノづくりが多くのプロ野球選手の支持を得ています。

しかし、素材のシワやキズなどで、野球グラブとしては使用できない革が未利用のまま大量に残ってしまうことが一つの課題でした。

そこでミズノでは、それらの残革を財布や名刺入れなどの小物類に生まれ変わらせて販売する活動を続けています。もともと良質な革であることから、野球愛好者だけではなく、幅広い方々に好評をいただいています。

ミズノは1991年から地球環境保全活動に取り組んでいます。リサイクルの推進、廃棄物の削減を通じて、地球環境を守り、豊かな地球環境を次の世代に引き継いでいきたいと考えています。

ミズノは快適なスポーツ環境を提供するため人工芝に関わる商品を開発・販売する事業も行っており、その事業を通じて環境保全にも取り組んでいます。

このたび、「人工芝グラウンドでも、自由にラインを引いて、イベントが終わればきれいにラインを消したい」というご要望にお応えするため、水で落とせて環境にもやさしい人工芝グラウンド用水性ライン塗料「エコメルトライン」を開発しました。

一般的な塗料には、耐久性・定着性を高めるために樹脂(プラスチック)が使用されるケースが多いですが、「エコメルトライン」は樹脂を使用しておらず、水で流してもマイクロプラスチックの発生原因にはなりません。

また「エコメルトライン」は、揮発性有機化合物などを使用せず、人と環境にやさしい素材で作られた中性(ph7.5)の塗料です。ラインを落とすために特殊な薬剤も使用せず、人工芝にも残りにくいので、繰り返し安心してご利用いただけます。

ミズノグループのミズノテクニクス養老工場はミズノの主力事業である野球品、ゴルフ品等の生産を行っています。同工場はミズノの技術力を支える総本山に位置付けられ、経験豊富なクラフトマンがトップアスリートのパフォーマンスを支える商品を日々生み出し続けています。

2023年1月、同工場で最大の棟であるゴルフ製造棟に太陽光パネルを設置しました。
年間約40万kwを発電し、ゴルフ等製品の製造工程の電力として利用しています。

ミズノは2050年にカーボンニュートラルの実現を目指しており、環境負荷の低い材料や製造工程の採用、リサイクルの推進に加えて、再生可能エネルギーの利用拡大も進めています。

優れた製品を生み出すだけではなく、そのプロセスが環境に与える影響にも注意を払い、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けています。そしていつまでも、誰もがスポーツを楽しめる豊かな地球環境を守り、次の世代に引き継ぎたいと考えています。

ミズノではあらゆる側面で環境負荷低減を図っています。製品の機能等を示す商品下げ札についても取り組みを進めています。

日本市場向けの2023年春夏アパレル新製品の商品下げ札に、アパレル生地裁断時に出る裁ち屑を混ぜ合わせた混抄紙の使用を開始します。これによりアパレル素材の廃棄物削減と紙資源の使用抑制に努めます。また商品下げ札そのものの削減にも取り組み、下げ札の簡素化・集約化・デジタル化により、年間で下げ札を約400万枚削減します。
これらの取り組みによりCO2排出量を年間約11.8トン削減できる見込みです。

ミズノは2050年カーボンニュートラルの実現を目指しており、従来の資源消費を見直す活動を進めています。

ミズノは、持続可能な社会の構築に向けて「2050年 カーボンニュートラル」の実現を目指しています。

その取り組みの中で、これまでに開発した、フルマラソンにも使用可能なパフォーマンスランニングシューズの機能をそのままに、環境への負荷を低減するシューズを生み出すことを目指して「WAVE NEO COLLECTION」の「WAVE NEO WIND(ウエーブネオ ウインド)」、「WAVE NEO ULTRA(ウエーブネオ ウルトラ)」 を企画・開発しました。これらのシューズは、原材料にリサイクルポリエステルや植物由来材料など、環境に配慮した素材を使用することでCO2排出量を抑制し、またアッパーニット材料を無染色とすることで水資源を保全し、環境負荷を低減しています。

ミズノのライフスタイル営業本部の社員有志が集まり、9月14日、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海岸のビーチクリーンボランティアに参加をしました。

当日は16名が参加。プラスチック類を含む5.2㎏のごみを回収し、海岸の美化に貢献しました。

この活動は、ライフスタイル営業部門に所属する社員が「持続可能な社会の実現に向けて、会社として個人として、自分たちができることは何だろうか」ということを考える勉強会を立ち上げたことがきっかけでした。
環境保全に関する座学や環境関連イベントへの参加など、さまざまなアイデアが出る中、まずは自分ごととして環境問題を体感するためにビーチクリーンボランティアに参加しました。

活動に参加したメンバーの声
「想像していた以上に多くのごみが由比ガ浜海岸に散乱していることを知りました。環境保全に努めるスポーツ用品メーカーの社員として、どのような取り組みが有効かを考え、自分たちにできることから積極的に実行していきたいと思います」

ミズノでは環境にやさしいアパレル製品の開発にも取り組んでいます。

アパレル生産では、元の生地から各パーツを裁断する工程があります。その際、パーツの配置によって、利用されない生地が多く発生することがあります。

ミズノでは生地を無駄にしない効率的なパターン設計を開発し、できる限り生産時の廃棄物の発生を抑える取り組みを進めています。
またリサイクル繊維を積極的に採用しています。

そしてリサイクル繊維の含有率が50%以上、かつ廃棄される生地の発生を抑えた裁断を採用しているトレーニングアパレルをMIZUNO TWO LOOPS 8(ミズノトゥーループスエイト)※1シリーズとして展開しています。
スポーツアパレルに求められる吸汗速乾などの機能性と、環境負荷低減を両立させています。

ミズノは快適なスポーツ環境を提供するため人工芝を開発・販売する事業も行っており、その事業を通じて環境保全にも取り組んでいます。

ミズノと株式会社伊藤園は、伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用した人工芝充填材Field Chip 「Greentea」(フィールドチップ「グリーンティー」)を共同開発し2018年7月から販売しています。
Field Chip「Greentea」は、伊藤園で茶系飲料を製造する際に出る茶殻を再利用しています。茶殻にはお茶の樹木(植物)が吸収した二酸化炭素が蓄えられているため、茶殻をリサイクルしたField Chip「Greentea」により、サッカーグラウンド1面あたりで大気中にある約4.3トンのCO2を削減している計算になります

※ ヤナコHCN コーダー MT-700HCN 型(ヤナコ分析工業㈱製)により炭素量を測定