Field Chip “Greentea”

茶殻をリサイクルした人工芝充填剤 Field Chip 「Greentea」

ミズノは快適なスポーツ環境を提供するため人工芝を開発・販売する事業も行っており、その事業を通じて環境保全にも取り組んでいます。

ミズノと株式会社伊藤園は、伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」を活用した人工芝充填材Field Chip 「Greentea」(フィールドチップ「グリーンティー」)を共同開発し2018年7月から販売しています。
Field Chip「Greentea」は、伊藤園で茶系飲料を製造する際に出る茶殻を再利用しています。茶殻にはお茶の樹木(植物)が吸収した二酸化炭素が蓄えられているため、茶殻をリサイクルしたField Chip「Greentea」により、サッカーグラウンド1面あたりで大気中にある約4.3トンのCO2を削減している計算になります

※ ヤナコHCN コーダー MT-700HCN 型(ヤナコ分析工業㈱製)により炭素量を測定

また茶殻は緑色で凹凸・細孔があるため、通常の人工芝充填材に比べて表面温度上昇抑制効果が期待できます。疑似太陽光を約2時間ずつ照射した2回の実験では、Field Chip「Greentea」の方が黒ゴムチップの充填材と比べ、表面温度の上昇を約7℃低く抑えられることが確認できました。さらに、茶殻を配合した樹脂でできているためゴムチップ特有のにおいがありません。

表面温度上昇抑制効果の試験結果(試験方法:ミズノ環境試験室内で実験)

直近の事例として、帝京長岡高等学校(新潟県長岡市)のサッカーグラウンドで採用されました(2022年9月現在)。この充填材を全量使用したサッカーグラウンドは全国で初めてです。

ミズノは持続可能な社会の実現に向けて、社会課題解決を通じた事業の成長を目指しており、スポーツ環境整備の分野においてもCO2削減などのサステナビリティ活動に取り組んでいます。

サステナビリティレポート