視覚障がい者用白杖「ミズノケーンST」
ミズノは、視覚障がい者の方に向けた白杖「ミズノケーンST」を商品化しました。
商品コンセプトは、“持って出かけたくなる白杖”で、ミズノと協力いただいた一般社団法人PLAYERSが共に多様な当事者との対話を通じて設定しました。このコンセプトのもと、ミズノが総合スポーツ用品メーカーとして培ってきた知見と技術を生かし、扱いやすい機能性とスポーティーなデザイン性を追求した白杖が完成しました。
まず今回の開発をまえに、PLAYERSとともに白杖に求められるものについて261名の視覚障がい者の方にアンケートを実施しました。その結果、 “丈夫さ”と“軽さ”が求められていることが分かりました。“丈夫さ”を追求するために、ミズノがゴルフクラブのシャフト開発で培ったカーボン設計・加工技術を活用し、白杖に必要な強度と軽さを実現しました。また一般的な直杖※1と違い、先端に向かって直径が細くなる設計を採用することで一般的な直杖のシャフト重量が約100gであるのに対し、ミズノのシャフトは約70gと軽量化を実現しました。
※1 つなぎ目のない杖
デザイン面では、視覚障がい者の方の「おしゃれなものが欲しい」「人と違う白杖が欲しい」などの声を取り入れ、先端部から中央部にかけては鮮やかなブルーを配色し軽快感と爽快感を表現。白杖を通して新たなコミュニケーションを生み出すきっかけになってほしいという思いを込めています。装飾に加飾フィルム※2を使用し、塗装・印刷による加工に比べてCO2排出も抑制しています。
※2 専用のフィルムを使用しシャフトに直接装飾をする手法
さらに、「ミズノケーンST」は外出先で万が一白杖が折損した際に使用者を目的地までタクシーで送り届けるサービスが付帯されており、より多くの視覚障がい者の方にとって“持って出かけたくなる”白杖となることを願っています。
ミズノは、スポーツテクノロジーを活用し、人々がよりアクティブに暮らす活気ある世界の実現を目指していきます。