ミズノは誰もがスポーツをしたり、体を動かしたりすることができる場づくりや、プログラムの開発を進めています。

一般社団法人世界ゆるスポーツ協会と共同で、「500歩サッカー」を開発し、商業施設や企業、自治体向けに販売しています。

「500歩サッカー」はプレーヤー全員に500歩という制限を設けることで、サッカーの技量や性別・年齢などに関係なく、誰もが一緒に楽しめるスポーツです。また、多くの人が初めてチャレンジするスポーツのため、戦略をチームで立てる必要があり、自然とコミュニケーションが生まれる点も魅力です。

ミズノが開発した専用アプリが搭載されたスマートフォンと、アプリに連動して残り歩数が示され光るLEDポーチを腰の背中側につけプレーします。スマートフォンで歩数がカウントされ、1人500歩の持ち歩数が0歩になったら即退場となります。走るなど早い動きをすると、振動がスマートフォンに伝わり、その分歩数が早く減ってしまうため、体力や技術以上にチームでの戦略がカギとなります。

歩くことは健康な暮らしを楽しむための基本の一つと言えます。
いつまでも元気よく歩き続けたいものです。

新潟医療福祉大学 医学博士の大森豪教授によると、日本人女性の約9割は膝の内側に負荷がかかりやすい骨格をしているとのことです。
歩行時に、ひざの内側の、本来はクッションの役割を果たすはずの関節軟骨がすり減ることで骨と骨がぶつかり負担がかかります。
いつまでも元気に歩くためには、この膝の内側への偏りを解消することが重要です。

※2008年厚生労働省データによる

2020年に実施されたWHO(世界保健機構)の調査によると、成人の4人に1人、若者の5人に4人が十分な運動や身体活動を行えていないという結果が出ています。
コロナ禍によるテレワークの増加などにより、座ったまま過ごす時間が長い生活や運動不足の日々が続くと、年齢や世代に関係なく健康に悪影響を及ぼします。企業も社員の運動不足による健康悪化を懸念し、健康経営の一環として自宅やオフィスで簡単にできる運動を社員に提供したいというニーズがありました。

こうした社会のニーズに応えるべく、私たちはスポーツ品開発で得た豊富な知見を生かし、特別な道具や場所を必要とせず、わざわざ時間をとらなくても運動ができる「ながら運動」を開発しました。ミズノの「ながら運動」は、仕事をし“ながら”、生活し“ながら”など、日常生活の中で行える簡単なエクササイズが200以上揃っています。運動とは縁遠い日常生活を送っている人でも、気軽に楽しみながら参加できる内容になっています。

近年、生活スタイルの変化や健康意識の高まりにより、気軽にできる運動への注目が集まっています。
運動不足が生活習慣病の発症リスクを高めることもあり、体力・生活機能の低下(骨や筋肉等の運動機能の衰え等)に繋がることもあると言われています。

ミズノでは、シニアの方でも安心して気軽に運動を楽しむことができるウォーキングプログラム「ノルディック・ウォーク講習会」を開催しています。

ノルディック・ウォークとは、ウォーキング用ポールを使用するウォーキングエクササイズです。全身運動を行うことで通常のウォーキングに比べ、より高いエクササイズ効果を得ることができます。また、ポールで体重の一部を支えることにより、足や腰への負担軽減や、バランスの保持が容易になることで転びにくくなる、というメリットもあります。

このプログラムは、全国のミズノ直営店やスポーツ施設で開催しており、全日本ノルディック・ウォーク公認指導員や、指導員の講習を修了したスタッフによるポールの使い方や歩き方の指導を通して、運動体験の場の提供という役割も担っています。

近年、子どもたちが自由に遊べる場所が減りつつあります。整備された公園はあるものの、ボール遊びが禁止されているなど、以前なら楽しめていた遊びに制約があることもあります。このような状況下で子どもの運動機会が減っていると言われています。
また子どもの運動能力低下は、大人になってからの健康をも左右すると言われています。そこで私たちは、すべての子どもたちに身体を動かす機会を提供したいと考え、子ども向け運動あそびプログラム「ミズノ流忍者学校」を開発しました。

子ども向け運動あそびプログラムの目的は、「運動すること」を身近な存在にすることです。楽しくあそびながら、身体を動かす気持ちよさや楽しさを感じてもらうことをめざします。同時に、知識を持った指導者「ミズノプレイリーダー」と一緒に身体を動かすことで、コミュニケーション力や社会性、思考力を育み、心身の健康を図ります。
このプログラムを支える「ミズノプレイリーダー」は単なる指導者ではなく、子どもをプログラムの世界に導く重要な役割を担っています。発育や発達に関する知識を備えており、子どもたちを見守りながらプログラムの世界に没入するきっかけを作ります。

乳がんは、オーストラリアで最も多く診断されるがんの一つと言われています。

ミズノオーストラリアは、国立乳がん撲滅基金(The National Breast Cancer Foundation/NBCF)と協力して、2030年までに乳がんによる死亡者数をゼロにすることを目標に掲げたキャンペーン「#ProjectZero」を展開しています。対象シューズの売上代金の一部をNBCFに寄付することを通じて、乳がんに対する啓発と研究の推進に協力しています。

NBCFが1994年に研究助成を開始して以来、オーストラリア国内の乳がん5年生存率は76%から91%(2016年時点)に向上しました。世界水準の研究により乳がんによる死亡を食い止めることができます。乳がんがどのように発生し、どのように広がっていくのかをより深く理解することで、研究者はより多くの治療方法を発見し、より多くの死亡を防ぐことができます。

私たちのそばには、未来への想いを共にするたくさんのトップアスリートがいます。これらのアスリートが講師となって開催する「ミズノビクトリークリニック」では、世界各地で、実技指導やレクレーションを通じてスポーツの楽しさを伝えるとともに、地域スポーツの振興に向けた活動を行っています。

クリニックでは、世界レベルの技術指導や逆境に負けないメンタルコントロールの伝授などアスリートと参加者が交流しながら、スポーツをより深く理解促進する内容となっています。

トップクラスのアスリートを講師として行う本プログラムは、地域におけるスポーツの振興だけでなく、アスリートが活躍できる場を創出し、トップスポーツと地域スポーツの融合に寄与するものとなっています。

私たちは、スポーツを通じて地域の活性化、人々の心身の健康増進に貢献します。

私たちは、子どもの体力・運動能力向上のためには、幼少期から身体を動かすことに慣れ親しむことが重要だと考えています。

経済成長の著しいベトナムでは、生活レベルの向上に伴う食生活の変化などが原因により、子どもの肥満率は40%を超え、将来の健康について懸念されています。また、義務教育期間における体育の授業時間は、先進国に比べ非常に少なく、運動プログラムも単調で、スポーツの基本動作を学ぶ要素が十分に考慮されていないことが課題でした。

私たちは、子どもたちが楽しみながら運動発達に必要な基本動作「走る・跳ぶ・投げる」を身につけることができる運動遊びプログラム「ミズノヘキサスロン」を、同国公教育に2015年から提案を開始し、同国の学習指導要領附則ガイドラインに採用されました。約720万人全ての小学生に「運動をすることの楽しさと体を動かすことの喜び」を広げる活動を展開しています。

私たちは、スポーツウエアの開発で培ったノウハウを活用し、運輸、建設、製造など幅広い業種で働く従事者向けにワークウエアを展開しています。

動きやすさを追求した独自のウエア設計『ダイナモ―ションフィット』や、汗を吸収し素早く発散させる素材などスポーツウエアに搭載される機能をワークウエアにも活用しています。安全性が求められるワークシーンにおいて、快適な衣服内環境を保ち、労働環境の課題解決に向けた提案をしています。

「エアリージャケット」は、両脇のファンから衣服内に外気を取り込み、独自のパターン設計で発汗の多い部分に風を流し、袖口、首の前後から空気が抜ける構造にすることで、汗を気化させ、衣服内の涼しさを保ちます。夏場の屋内外作業現場の猛暑対策品として、また炎天下のスポーツ観戦などのワークシーン以外でも評価をいただいています。

近年、欧米をはじめ世界各国において製品に残留する化学物質への規制が強化され、さらに環境保全や製品の安全性に対する要請は年々高まっています。私たちは、お客さまに製品やサービスを安全かつ安心して使っていただくため、適正な品質の確保が重要な責務であると考えています。私たちは国際的な規制化学物質リストの管理団体である「AFIRM」に加盟しています。

「AFIRM」では、多くの委員会や化学物質の専門家の検討を経て、世界の主要国における化学物質規制に対応するリストを毎年作成し、更新しています。さらに生産地において加盟各社の関連サプライヤーを一堂に集めた勉強会なども実施し、広範囲にわたる管理レベルの向上を目指して活動を行っています。