野球用品を中心に取り扱うミズノ高島平店に「Re VALUE STUDIO(リバリュースタジオ)」というコーナーが設けられています。
コンセプトは、”再生、価値の再創出”。
これまで不適格材とされてきた素材や、店頭展示などによる経年での見た目の劣化で販売機会を失っていた商品を、新たな価値とともに提案する取り組みです。
例えば節や入皮※1のあるバットは、折れやすい、見た目が良くないなどの理由で、不適格材として扱われることがありますが、素材としてバットにするには良い木材で、節や入皮の位置によっては良いバットとして生まれ変わることができます。
また、色あせたグラブ、製造工程で使うグリスがにじみ出たグラブなどは、見栄えが多少悪くても、いずれも品質基準を満たしたミズノ製品です。
※1 木の成長過程で樹皮の一部が芯側に巻き込まれ、内部に残っている状態
2026年2月から販売している「Re Green Grass UMI」シリーズが、環境省主催の「プラスマ・アワード2026※1」の「使う・減らす部門」で金賞を受賞しました。
※1 環境省「プラスマ・アワード(プラスチック・スマート)」公式サイト
https://plastics-smart.env.go.jp/award_26/
ミズノは、環境負荷のさらなる低減を目指し、野球用グラブに使用する梱包用外箱を刷新しました。
黒色コーティングを施した上に金文字を載せる従来のデザインから、コーティングを行わず文字のみを1色で表現するシンプルなデザインへと変更しました。これにより、外箱の重量は従来の327gから210gへと117g軽くなり、約35%の軽量化を実現しています。
この仕様の変更により、従来の外箱と比較し、年間約3.3トン※1(約35%)のGHG排出量削減が見込まれます。
※1 ミズノ調べ
ミズノは1990年代から30年以上にわたり環境保全活動を継続しており、2050年には事業活動を通じてカーボンニュートラルの実現を目指しています。商品そのものだけではなく、梱包資材においても環境負荷の小さい素材や仕様を積極的に採用することで、豊かな地球環境を守り、次世代へとつないでいきます。
ミズノ テクニクス株式会社は、吉原鉄道工業株式会社と共同で、環境配慮型しゃ断かんを開発しました。
今回開発したしゃ断かんは、従来使用していたガラス繊維に代わり、天然素材を原料とする『バサルト繊維』を採用することで、大幅な環境負荷低減を実現しています。
『バサルト繊維』は、天然素材である玄武岩100%を原料とした素材で、製造工程において環境負荷の高い化学物質を一切使用しません。そのため、有毒ガスや有害物質を排出しないという特長があります。
さらに、焼却処理時には液状化せず粒子状となるため、焼却炉内壁への固着が発生せず、炉を傷めません。これにより、従来素材では困難だった焼却処理が可能となり、有害物質やマイクロプラスチック流出の抑制にも貢献します。
ミズノは、ミズノゴルフの主要製品の鍛造アイアンにおいて、新たに開発した製法を導入し、製造工程における温室効果ガス(GHG)排出量の削減を実現しました。
ミズノ独自の「グレインフローフォージド製法」※1には、下図のとおり、大きく六つのステップがあります。Step 01からStep 02に移行する際に、丸棒素材の片側を絞る工程があり、この絞り行程において特許出願中※2の「ホーゼルHD製法」を採用しました。
※1 https://jpn.mizuno.com/golf/nantetsu
※2 26年2月現在
ミズノ テクニクス株式会社は1943年の設立以来、野球用具、ゴルフ用具、シューズ、アパレルなどをはじめとするスポーツ用品の製造・管理を担ってきました。近年では、スポーツ用品製造で培ったカーボン技術を生かし、スポーツ分野にとどまらない新たな領域へと事業を拡大しています。
こうした事業活動と並行し、ミズノ テクニクスでは地球環境の保全に貢献することを重要なテーマの一つと捉え、製造工程から排出される廃棄物の削減に積極的に取り組んでいます。特に近年は、廃棄物を単に処分するのではなく、有価買い取りによる再利用、再資源化を推進しています。
ミズノは、プロ野球選手が使用した木製バットをリサイクルし、バット再生デニムバッグを製作しました。
これまで廃棄されていたバットの不適格材や、プロ野球選手が使用して折れた木製バットを回収し、粉砕加工して生地に再利用。その素材を用いて、選手たちの思いや達成した記録、歴史を背負い、共に戦いへと挑むという願いを込めた、唯一無二のサステナブルなバッグを完成させました。
裏地には、ミズノのバッグで初めて原着素材『DopeDyed(ドープダイド)』を採用。糸の材料となる樹脂の段階で染色し、その糸から生地を作ることで、一般的な染色工程と比べて水の使用量を削減できるほか、薬品の使用やCO2排出も抑制できる、環境に優しい素材です。
ミズノは、東日本旅客鉄道株式会社 東北本部およびJR東日本東北総合サービス株式会社と共同で、E3系新幹線の車両座席シートと、硬式野球グラブの製造過程で生じる革の端材を組み合わせた、サステナブルな雑貨商品※1を企画しました。
※1 パスケース、ポーチ、キーケース、がま口の4種類を制作。
人々の移動を支えてきた「新幹線」と、夢や挑戦を支えてきた「野球グラブ」は“人に寄り添う”という共通点を持ちます。今回の取り組みでは、これら2つの素材を融合させ、日常生活で使える魅力的な雑貨商品として生まれ変わらせました。
本商品は、廃材となるはずだった素材をアップサイクルすることで、廃棄物の削減や環境負荷の低減に貢献しています。また、鉄道と野球という日本を代表する文化を未来へ継承する取り組みとして、SDGsの「つくる責任 つかう責任」および「産業と技術革新の基盤をつくろう」にも寄与しています。
ミズノはサステナビリティ活動の一環として、製品の長寿命化を推進しています。
野球スパイクにおいては、金具の耐久性向上によってシューズ全体の寿命を延ばす工夫を行っています。
現在主流の埋め込み式金具のスパイクは高い機能性を備えていますが、金具が摩耗するとシューズごと買い替えが必要になるという課題があります。
これに対しミズノでは、オーダースパイクの一部※1に、宇宙開発機器やトンネル掘削機にも使用される超硬合金を金具の先端に特殊溶接する製法を採用。これにより、通常の金具と比較して高い耐久性※2を実現しています。
※1ミズノプロオーダー、グローバルエリートオーダーのスパイクの樹脂底スパイク(2025年10月現在)
※2ミズノ調べ
ミズノは2024年4月に地球環境保全のために設定した温室効果ガスの削減目標について、「SBTi(Science Based Targets initiative)※1」の認定を取得しました。
このたび、2024年度の実績が出ましたので2030年の目標に対しての進捗を報告します。
※1 CDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4機関が2015年に共同で設立した国際的イニシアチブ
<SBTiに認定された温室効果ガス削減 目標値>
Scope1,Scope2 : 2030年に2018年比で50.4%削減
Scope3(Category1および12):2030年に2018年比で58.1%削減(付加価値10億円あたり)