技術担当役員メッセージ

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ものづくりの強みを生かしたイノベーションの創出で、
“ええもん”を作ってミズノの企業価値を高めていきます。

ミズノのものづくりの強みは、「技術力」と「品質」にあります。各スポーツ界のトップ選手が使用されると、その違いをよくわかっていただけます。それは、数値的なスペックというよりも、使ったお客様が実感できるような品質の良さであり、それを実現する技術力にあります。
例えば、シューズでは、『ミズノウエーブ』という当社独自のソールの基幹テクノロジー、『ミズノエナジー』の高反発素材、ゴルフクラブでは、カーボンやチタン素材の使用など、常にお客様の「こうなりたい」を具現化するために、素材や設計を追求してきたのがミズノの歴史です。
一方、「変えないこと」でお客様から支持を集めているものもあります。フットボールシューズで長い歴史を持つ「モレリアシリーズ」は、フィッティングという品質を維持することで世界中のファンに愛されています。また、野球のバット「ビヨンドマックス」も、多少はモデルチェンジしていますが、コアな部分は大きく変えていません。変わらない品質を提供することで、リピーターになってくださるお客様が多いことも当社の競争優位性につながっています。

あわせて、当社は自ら製品を作る機能を持ちあわせています。新たなイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」が本社に隣接し、実際にものづくりできる場があることも大きな強みです。「MIZUNO ENGINE」によって、「はかる」「つくる」「ためす」を高速回転させられるようになりました。量産ベースの段階では、国内の自社工場で小規模での試作が実現できることも当社の独自性です。
「MIZUNO ENGINE」の運営開始から1年半が経過しましたが、いま3つの変化が起きています。1つ目は、これまで限られた担当者だけで考えていたのが、部門を越えて分野の違う人と相談しながら開発する動きが出てきたこと。

2つ目は、社内だけでなく社外の意見、世界中の技術や素材などを活用するオープンイノベーションが進んできたこと。そして最後が、社員の価値観、考え方、行動が変わってきたこと。これにより、この先当社がイノベーションを生み出し続けるベースができたと実感しています。

2023年にパーパス、ビジョン、バリューズ※を刷新したことは、「“ええもん”を世界に届け続ける」という当社の使命を全従業員が再認識する良い機会になりました。ものづくりの強みを生かしながら、研究開発ビジョン「MIZUNO MIRAI VISION」で定めた5つの領域「競技」「ワーク」「健康」「教育」「環境」で研究と開発に取り組み、その中でしっかりと“ええもん”を作って当社の企業価値を高めていきます。その実現に向けて、基礎研究や商品開発部も皆が同じ方向に動いていると感じています。イノベーションを通じて、スポーツで社会を変えていくため、これからもミズノのものづくりの挑戦を続けていきます。

※PVVについて、詳細はこちらをご参照ください。

ミズノ株式会社 執行役員

(グローバル研究開発部、グローバルイクイップメントプロダクト部、品質保証室)

中田 匠