ダイバーシティの推進
インパクト
- 女性管理職比率
- 11.3%
- 年次有給休暇取得率
- 56.2%
- 男性の育児休業取得率
- 100%
- ※子育て休暇取得者も含む(ミズノ独自の有給休暇制度)
基本的な考え方
ミズノは、グループ成長戦略の土台として、ダイバーシティをより一層推進していくことが重要だと考えています。当社では、従業員一人ひとりが自分らしく能力を発揮して、互いに尊重しあいながら成長することが組織や会社の成果を生み出す強い原動力となると考えており、従業員それぞれがライフステージに応じて自分のワーク(仕事)とライフ(家庭生活)の両方を充実させられるよう、自分自身で積極的にマネジメントしながら、自らの仕事に誇りを持って生き生きと働くことができる企業を目指しています。
ミズノグループDEI基本方針
私たちは、DEIを推進することで、”ええもん”を創出し、企業価値の向上に努めます。
ミズノグループDEIの定義
ミズノグループDEI推進体制
DEIを経営戦略としてグループでより一層進化・加速させるため、サステナビリティ委員会内にDEI分科会を立ち上げ、グループでの全体方針の策定を行い推進の中心的な役割を果たします。ミズノ株式会社を含むグループ会社は、個社の具体的施策の企画・立案を担い、各々がその推進の中心的な役割を果たします。策定した内容はサステナビリティ推進委員会と共有し、グループで課題解決へつなげていきます。
女性の活躍推進
ミズノが今まで進めてきた「女性の活躍推進」は今後も継続的に強化していきます。キャリア形成支援や職場の風土改革、多様な働き方をサポートする制度整備など、ハードとソフトの両面から環境を整備し、意欲と能力のある従業員の成長と活躍を支援しています。また、社内選抜研修やキャリア面談の実施、異業種合同の女性の異業種交流フォーラムへの参加など多様な経験機会の提供に取り組んできました。
これらの施策の結果、女性社員の育成が着実に進み、2025年度末までに女性管理職比率10%とする目標に対し、実績は11.3%となり、目標を達成しました。
今後は、2030年までに女性管理職比率20%以上を目標(KPI)に掲げ、さらなる人材育成および登用の取り組みを推進していきます。
2025年度は以下の施策に取り組みました。
- 選抜型リーダー研修(男女合同)
- 女性社員の異業種交流会
- 多様な女性の活躍の形を考えるフォーラム
女性比率アップのための施策
2025年度は新卒採用者52人中29人の女性を採用しました[*d]。
キャリア採用を含む 2025年度の女性の正社員採用割合は、45.9%でした[*d]。一般事業主行動計画でも公表している通り、今後は採用(新卒・キャリア)における女性の割合を 40%以上とすることも目標に掲げ引き続き女性比率アップに取り組んでいきます。
キャリア形成支援
約50社の企業が参加している「ダイバーシティ西日本勉強会」では、2025年度もキャリアデザインフォーラムが開催され、ミズノのさまざまな職種の女性従業員5人が参加しました。他社の女性リーダーとの座談会を通じ、中長期的な視点で今後のキャリアを描き、目指すビジョンへ一歩踏み出すきっかけづくりになりました。
また、子育てをしながら働く女性が両立だけでなく、活躍する状態になるには男性の育児参画が重要と考え、男性育児参画に対する教育研修の機会も増やしました。実施内容については以下の通りです。
- 男性が育児参画への理解促進と風土醸成を目的とした全社員教育
- 管理職を対象にした、男性育休に関するeラーニング教育
- 共働きを考えるフォーラム
- ママcafeパパcafeの実施(育児中の女性社員・男性社員の情報交換の場)
ミズノ株式会社 単体 男女賃金格差<*d>
(%)
| 区分 | 男女の賃金差異 |
|---|---|
| 全労働者 | 74.8 |
| 正社員 | 77.0 |
| (嘱託・契約)社員・アルバイト | 74.7 |
※ 男性を100とした場合の数値
キャリア採用者の活躍推進とイノベーションの創出
ダイバーシティの本質は「異質性の発揮」です。自分たちの個性、能力を発揮しイノベーションを創出することで、新たな価値を生み出す多様な人材を活用していきます。多様な人材を確保するという点では、キャリア採用者への期待も高く持っています。専門能力を持った即戦力の人材として、異なる価値観によるイノベーションの創出などに貢献できる人材の確保を進めています。現管理職ポストにおける中途採用者の比率は16.5%であり、2025年度末に目標としていた20%には至りませんでした。今後は、キャリア採用において女性管理職も含めた管理者候補となる人材を積極的に登用することで、管理職層における多様性の向上と組織のイノベーション創出力の強化を図っていきます。
障がい者雇用
ミズノの2026年3月時点での障がい者雇用率は、2.47%[*d]で、法定雇用率を下回っています。今まで以上に障がいを持つ方の採用の推進をしていきます。
また、障がい者の雇用の推進のために、障がいをもつ方が職場で活躍できるよう、障がい者への理解と偏見をなくすため、障がい者について理解を深めるための全社員教育を実施しました。
加えて、受け入れ先の部門にヒアリングを実施し、職場において障がいを持つ方に任せる業務を切り出し、雇用創出を強化します。
高齢者雇用
ミズノは、60歳での定年退職後に継続して就業を希望する従業員について、65歳まで雇用を延長する再雇用制度を設けています。
2025年度は定年退職者62人のうち、56人の従業員が再雇用制度を利用しました。
責任ある外国人労働者受入れプラットフォームへの参加
日本国内の外国人労働者は約205万人(そのうち技能実習の外国人労働者は約41万人)、外国人労働者を雇用する事業所数は約32万カ所と報告されており(厚生労働省調べ/2023年10月末現在)、わが国の経済・社会の重要な構成員となっています。
当社は、SDGsの目標年限である2030年に向けて、JP-MIRAIへの参加などを通じて、国際水準を満たす「プラットフォーム行動原則」にそって、雇用主や受け入れ団体が法令遵守のもと、責任を持って外国人労働者を安定的に受け入れる環境の改善に寄与していきたいと考えています。
ダイバーシティ推進の意識改革と風土醸成
ミズノでは、持続的な成長を目指し、ダイバーシティの推進を重要な柱の一つと位置づけています。
2025年度は水野社長をはじめ、社外取締役や執行役員や従業員が集まり、「みんなで考える『ミズノ DE&I』フォーラム」を開催しました。
ONE MIZUNO で持続的な成長のために、ダイバーシティ経営を実施することで、異なる視点が組織にもたらす価値についてディスカッションや、ダイバーシティ推進における様々なテーマについて、参加者の皆さんと語り合い多様な視点が集まることの価値を実感できる場となりました。
また、ミズノでは、持続的な成長の基盤として、DEIの取り組みとして「活躍支援」を軸とした施策を推進しています。
その一環として、女性従業員一人ひとりが多様な“活躍”のあり方を考える社内イベント「女性活躍を考える ~多様な“活躍”のかたち~」を開催しました。多様な部門・年代の従業員が参加し、対話を通じて活躍の本質への理解を深めました。
本イベントでは、活躍を阻む要因や必要な支援について従業員の声を可視化し、自身の状況を客観的に捉え直す機会を提供しました。また、「活躍支援」を特定のテーマに限定せず広く捉え直す契機となりました。
今後も、多様な価値観や経験を持つ従業員がそれぞれの強みを発揮できる組織づくりを推進していきます。
また、全従業員に対してのDE&Iに関する全社員教育を年 3 回行い、2025年度はミズノグループのDEI推進の考え方・介護両立支援・アンコンシャスバイアス・をテーマに教育の実施を行いました。
多様な人材がより働きやすくなるための環境整備と並行し、今後も継続して学習機会を設け、従業員の意識改革を継続して推進していきます。
LGBTへの理解促進
従業員向けの全社教育で、多様性の一つとしてLGBTをテーマにしたダイバーシティ教育を実施し、LGBTへの理解を深めました。
環境整備と従業員の成長
ダイバーシティ推進を通じて、多様な従業員が個々の能力を発揮しやりがいを持って仕事に取り組める職場環境を整備し、従業員の成長につなげていきます。
ワーク・ライフ・マネジメント
年次有給休暇制度
ミズノは、正社員および契約社員に対して、入社日に年間10日、勤続6年以上で年間20日の年次有給休暇の付与を定めています。この有給休暇は、2014年度から時間単位(最大5日40時間分/年)での取得も可能としており、活用が広がっています。また、有効期限が消滅した年次有給休暇を、本人の私傷病、介護、ボランティアなどの福祉活動、スポーツ振興活動などに利用できる繰越年次有給休暇制度も設けるなど、従業員の福利厚生の向上に努めています。
ミズノ株式会社における2025年度の年次有給休暇取得率は56.2%[*d]でした。
仕事と家庭生活の両立を支援する制度
ミズノは、仕事と家庭生活の両立のためにさまざまな支援制度を提供しています。
育児支援に関して、妊娠時期から有給休暇の時間単位利用(年40時間分)、産前産後休暇、育児休業および休職延長(1歳6カ月を超えた場合、2歳まで)、復職後の短時間勤務(子どもが小学校3年生まで)やフレックスタイム制(同じく中学校3年生まで)など、女性従業員の妊娠・出産から育児期間における就業パターンはほぼ確立し、活用が進んでいます。
さらに、結婚や出産などで望まない離職に至った従業員に対しても、再び復帰できる支援としてリ・エントリー制度を設け、有用な人材を確保できるよう努めています。また、男性従業員においても同様に、子育て休暇の取得、フレックスタイム制度などの活用により、積極的な育児参加を呼びかけています。2025年度の男性の育児休業取得率は100%でした。介護支援に関しては、社内でアンケート調査を実施し、実態に合った制度の拡充に努めています。また、2021年度に、不妊治療を目的とした時短勤務や休職を取得できる制度、および看護を目的とした時短勤務を可能とする制度をトライアルでスタートし、これまで 3人が利用しました。
出産・育児関連の支援制度の充実制度
従業員がワーク・ライフ・マネジメントや多様な働き方の選択をして生き生きと働くことができるように、ハードとソフトの両面から整備を行い、意欲・能力のある従業員をバックアップしていきます。
ミズノにおいても、既婚女性における18歳以下の子を育てる育児両立勤務者(ワーキングマザー)は309人中168人の54.4%で、仕事と家庭を両立しながら働いています。
育児休業から復職した後、3年経過時点で在籍している従業員比率は93.0%です。
出産/育児関連の支援制度
| 育児休業制度[*d]※ | |
|---|---|
| 内容 | 従業員が従業員としての身分を失うことなく一定期間育児に専念することを認めることにより、福祉の向上に資することを目的とした制度 |
| 実績 | 2025年度:97人利用(正社員:男性47人、女性47人、契約社員・アルバイト:女性 3人) |
| 育児短時間勤務制度[*d]※ | |
| 内容 | 育児休業制度の対象となる子を養育するため、一定期間(子どもが小学校 3年生まで)において勤務時間を短縮する場合などの取り扱いを定めた制度 |
| 実績 | 2025年度:101人利用(正社員:男性1人、女性93人、契約社員・アルバイト:女性7人) |
| 妊娠障害休暇制度[*d-b]※ | |
| 内容 | つわりや貧血など妊娠時の体調不良に対して、母性保護を目的として休暇を与える制度 |
| 実績 | 2025年度:3人(正社員:2名、契約社員:1名) |
| 子育て休暇制度[*d]※ | |
| 内容 | 出産・育児と仕事の両立に対して、理解・支援し、育児休業を奨励することを目的として、出産・育児に対して有給の休暇を与える制度 |
| 実績 | 2025年度:23人利用(正社員22人、契約社員1人) |
| カフェテリアプラン制度における育児関連規定[*d] | |
| 内容 | 育児に要した費用を補助する項目を規定した制度 |
| 実績 | 2025年度:カフェテリア総利用ポイント中、育児関連利用1.8% |
| リ・エントリー制度[*d] | |
| 内容 | 自己都合退職した従業員に、会社の求人情報を提供することで、再び会社に復帰できる可能性を高める制度 |
| 実績 | 2025年度:2名 |
※ 報告対象範囲は、ミズノ株式会社および一部の国内ミズノグループ会社
介護支援制度の充実
ミズノでは、介護を理由とした離職防止を重要課題と捉え、「辞めたくないのに辞める人ゼロ」を目指し、介護支援制度の充実に取り組んでいます。具体的には、介護休業制度や短時間勤務制度を整備し、従業員が就業を継続しながら介護に対応できる環境を提供しています。また、カフェテリアプランを通じた費用補助など、経済的負担の軽減にも配慮しています。
今後も実態把握を踏まえた制度改善を進め、仕事と介護の両立支援を強化していきます。
- 2025年度取り組み
従業員向けの介護実態調査アンケート、介護両立支援ハンドブックの作成
介護関連の支援制度
| 介護休業制度[*b]※ | |
|---|---|
| 内容 | 要介護状態にある家族の介護を理由として休業する場合の取り扱いを定めた制度 |
| 実績 | 2025年度:利用者なし |
| 介護のための短時間勤務制度[*b]※ | |
| 内容 | 要介護状態にある家族の介護を理由として、通常の所定労働時間より短い労働時間で勤務する場合の賃金その他処遇を定めた制度 |
| 実績 | 2025年度:1人(正社員:1名) |
| カフェテリアプラン制度における介護関連規定[*b]※ | |
| 内容 | 介護に要した費用を補助する項目を規定した制度 |
| 実績 | 2025年度:カフェテリア総利用ポイント中、介護関連利用0.1% |
※ 報告対象範囲は、ミズノ株式会社および一部の国内ミズノグループ会社
ダイバーシティの取り組みに対する社外からの評価
ミズノは、女性活躍に関する評価として「えるぼし認定」、子育て支援の取り組みに関する評価として「くるみん認定」を取得しました。詳細は社外からの評価をご参照ください。
今後の課題
今後ますます、さまざまなバックグラウンドを持つ従業員が集まったチームの活用が求められます。異なる視点やアイデアによって、より創造的な解決策や戦略が生まれる可能性がある一方で、課題や誤解も生じやすいため、相互理解を促進するための教育も実施します。また、全ての従業員が公平・公正に扱われ、自己実現や成長ができる環境を整備するとともに、多様性を尊重し、誰もが組織内で自分らしく活躍できるような文化や風土を醸成目指していきます。
DE&Iの推進を経営上の重要な課題と捉え、多様性とワークライフバランスを両立させた組織を構築することで、従業員のエンゲージメントやパフォーマンスの向上を実現し、企業の成長に貢献できるように課題解決に取り組んでいきます。