トップメッセージ
“ええもん”の力で、
社会とともに持続可能な成長を目指します
地球規模での環境変化や社会課題が加速する中、持続可能性という言葉は、企業や個人の行動指針として極めて重要な意味を持つようになりました。環境変化が人の生活や生態系などに及ぼす影響を思うと、この問題は経営以前に、人としての責任を問うているように感じます。
こうした課題を前に、私たちができることは非常に限られているかもしれません。しかし、一人ひとりが少しでも課題の解決に貢献しようと行動し、その輪が広がれば、大きな力になるはずです。だからこそ私たちは、お客さまやアスリート、取引先、地域社会をはじめとするさまざまなステークホルダーの皆さまとともに、この課題に取り組んでいきたいと考えています。
その中で、私たちが果たすべき役割は、スポーツの力を生かすことです。スポーツには、人々に喜びや感動をもたらすだけでなく、国や世代を超えたコミュニケーションを生み出し、人や地域の可能性を引き出す力があります。
私たちは、このスポーツの力を通じて、より豊かでサステナブルな社会の実現に貢献していきたいと考えています。
その根底にあるのが、創業以来受け継いできた「“ええもん”を世界に届け続ける」という考え方です。
私たちが考える「ええもん」とは、単に優れた製品だけを意味するものではありません。もちろん、メーカーとしてお客さまに高品質な製品を提供することは第一義です。しかし、それだけでなく、サービスの提供、従業員のふるまい、パートナーとの協業など、あらゆる企業活動において「より良きものを追求する」という思想を包括する言葉にほかなりません。一人ひとりが自らの仕事を少しでも良いものにしていこうと積み重ねることが、“ええもん”につながると考えています。
また、創業者が大切にしてきた「利益の利より道理の理」という考え方も、私たちの判断のよりどころとして受け継がれています。利益を追うことは企業活動において重要です。しかし、利益を追うよりも先に「社会にとって良いことなのか」を常に問い続けること。この姿勢を守り続けることが、社会からの信用につながり、120年にわたり事業を続けてこられた理由の一つであると私は考えています。
この考え方は、現在の事業活動にも息づいています。当社は、競技人口の少ないスポーツに対しても、製品・サービスを展開してきました。競技人口に関わらずしっかりと“ええもん”を届け、スポーツをする人々を広く支えていくことが私たちの使命であり、それが結果として社会への貢献や企業としての成長につながると考えているからです。また、スポーツ分野で培った知見や技術を、健康づくりや教育、働く環境の改善などへと広げる取り組みも進めています。
私たちは、ユーザーをはじめとするさまざまなステークホルダーの皆さまに支えられながら、120年にわたり事業を続けてきました。これからも、創業以来受け継いできた価値観を大切にしながら、社会の変化に応じて進化を続け、「“ええもん”を世界に届け続ける」という使命のもと、スポーツの力を通じてより豊かな社会の実現に貢献してまいります。
ミズノ株式会社 代表取締役社長
水野明人