廃棄物削減・リサイクル
インパクト
- 産業廃棄物総重量
- 428.5t
- リサイクル率
- 99.4%
- (ミズノテクニクスで発生した産業廃棄物に限る)
基本的な考え方
環境汚染の防止や持続可能な資源活用を実現するために、製品の設計、製造、使用、廃棄に至るライフサイクルを通じた廃棄物の削減に取り組んでいます。また、各事業所から排出される産業廃棄物は、マニフェストのチェック、定期的な現地確認などを通して適切に処理されるよう管理しています。なお、主要な事業所では電子マニフェストを運用しています。
原材料の調達においては、リサイクル素材や植物由来材料を採用し、耐久性の向上やメンテナンス、リペアによる製品の長寿命化にも取り組んでいます。
また、スポーツ施設の施工および運営管理においては廃材の抑制、リサイクル材の採用など、環境に配慮した手法を施主や発注者に提案しています。
産業廃棄物の削減
長年、製造拠点における産業廃棄物の削減に取り組んでおり、2025年度の産業廃棄物の排出量の目標値は167.6トンで、実績は180.7トンでした。目標に対しては7.8%の増加、前年度比で5.0%の増加となりました。
大幅な増加となった背景には、回収品や未使用在庫の一括処理により一時的に排出量が増加したこと、また生産活動に伴う廃棄物の増加が挙げられます。これらの要因により、前年と比較して排出量が増加する結果となりました。
拠点別 産業廃棄物総重量[*b]
※ 設備やコストの制約、運用の複雑さなどの理由により、現時点では廃棄物の組成別管理は行っていません。
国内生産拠点(4工場)における処分方法別廃棄物の総重量と廃棄物有価取引[*e]
資源リサイクルに向けた取り組み
ミズノは、国内製造拠点において、廃棄物の総量削減に取り組むとともに、リユースや分別を徹底すること、また事業所間で情報を共有して廃棄物から有価物にすることで資源としてリサイクルされるように努めています。ミズノテクニクスでは、排出した産業廃棄物のうち99.4%をリサイクルしています。2020年度よりグラブ残革をリサイクル材料として有価販売しており、販売先では、DIY用レザーシートに加工し有効利用されています。
※ 一般廃棄物はゼロエミッションの対象として含んでいません。
地域との協働・コミュニケーション
使用済みシューズのリサイクルを通じた環境保全への取り組み
ミズノオーストラリアは、オーストラリアスポーツ用品協会(ASGA: Australian Sporting Goods Association)および他のスポーツブランドと連携し、「Tread Lightly(トレッド・ライトリー)」というリサイクルプログラムに参画しています。
このプログラムでは、不要になった使用済みシューズをブランドやメーカーを問わず回収し、破砕処理を行った上で再生原料としてリサイクルしています。再生された素材は、トレーニングジムのマット、店舗のフローリング、公園の遊具などの素材として再利用され、廃棄物の削減および環境負荷の低減に貢献しています。
Tread Lightlyプログラム全体では、これまでに10万足以上(約32トン)のシューズが回収されています。ミズノ単体では、2024年度に765足(約510kg相当)を回収しました。今後も多様なステークホルダーと協働し、環境への負荷軽減に努めるとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
製造工程で生まれた製品の端材を有効活用する取り組み
ミズノ テクニクスの取り組み
廃棄物削減を通じた環境配慮型ものづくりの推進
ミズノ テクニクス株式会社は1943年の設立以来、野球用具、ゴルフ用具、シューズ、アパレルなどをはじめとするスポーツ用品の製造・管理を担ってきました。近年では、スポーツ用品製造で培ったカーボン技術を生かし、スポーツ分野にとどまらない新たな領域へと事業を拡大しています。
こうした事業活動と並行し、ミズノ テクニクスでは地球環境の保全に貢献することを重要なテーマの1つと捉え、製造工程から排出される廃棄物の削減に取り組んでいます。
特に近年は、廃棄物を単に処分するのではなく、有価買い取りによる再利用、再資源化を推進しています。
養老工場※1では、排出されるフィルムやポリ袋類について、汚染が少ない「清浄」な状態を維持することにより、有価買い取りの対象として回収されています。
これらは再生ペレットへと加工され、再び原材料として活用されます。
また、樹脂ケースや樹脂パレットについても有価買い取りが進められており、これらの取り組みにより廃棄物削減と資源循環を推進しています。
養老工場では、
- ゴミ箱表記の整理・統一
- 有価買い取り対象品の分別ルールの再確認
- 使用状況に応じた設置場所や数量の最適化
といった取り組みにより分別精度の向上を進めています。
今後はこれらの取り組みを他工場へも水平展開し、全社でのさらなる廃棄物削減を目指します。
ミズノ テクニクスを含むミズノグループでは、世界中の人々が安全に、いきいきとスポーツを楽しめる環境を未来につなげるため、環境負荷の低減に継続的に取り組んでいきます。
※1 野球の木製バット、ゴルフクラブ、カーボン製品などを主に扱う工場
製造工程で発生する端材の有効活用
ミズノ テクニクスでは、製造工程で発生する副産物の有効活用を通じて、廃棄物の削減と資源循環の推進に取り組んでいます。
木製野球バットの製造工程で発生する削り粉については、資源としての有効活用を進めており、一部を人工薪の原料として活用するほか、別用途での活用にも取り組んでいます。
このように、副産物の再利用を通じて、廃棄物の削減と資源の有効利用に努めています。
アパレル製品の下げ札に関する環境負荷低減
ミズノは、日本市場向けの2023年春夏アパレル新製品の商品下げ札に、アパレル生地裁断時に出る裁ち屑を混ぜ合わせた混抄紙の使用を開始します。これにより、アパレル素材の廃棄物削減と紙資源の使用抑制に努めます。また、商品下げ札そのものの削減にも取り組み、下げ札の簡素化・集約化・デジタル化により、年間で下げ札を約400万枚削減します。
これらの取り組みにより、CO2排出量を年間約11.8トン削減できる見込みです。
ミズノのプラスチックごみゼロ宣言
ミズノは、バリューチェーン全体でプラスチックごみ削減を推進しています。モノづくりではリサイクルプラスチックの使用を推進。ミズノ本社の社内レストランは、環境に配慮した紙製ストローに切り替えています。工場や事務所ではごみ分別を徹底し、廃プラスチックを固形燃料や各種器材等へリサイクルしています。さらに、店舗では簡易包装を推奨してごみ削減を推進しています。
ミズノグループにおける全世界のミズノ直営店では、お客さまがご購入いただく際にお渡ししている使い捨てになるプラスチック製買物袋は、環境配慮型の紙製買物袋に切り替えています。キャディバッグやゴルフクラブ用などの耐久性が必要な買物袋についても、順次環境に配慮したものへの切り替えを目指しています。
その取り組みの一環として、ゴルフクラブ用の袋には一部で布帛のものを採用しています。
また、大阪本社ではコスモスクエア地区の清掃活動や、関西大学と連携して実施した大和川河川敷清掃など、コミュニティの一員としてごみ削減に貢献しています。
今後の課題
製造工程での排出削減だけでなく、梱包材やパッケージを削減できるよう製品の企画の段階から廃棄物の削減を視野に入れて推進していきます。
これまで生産拠点を中心に廃棄物の削減に取り組んできましたが、そのノウハウを生かし特に廃棄物の排出量の多い非生産拠点にも活動を広げて、廃棄物削減に取り組んでいきます。
まだ電子マニフェストの運用ができていないシャープ産業に対して、導入を推進していきます。