人事担当役員メッセージ

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経営戦略、事業戦略を牽引する成長ドライバーとして人的資本に投資し、
長期的な企業価値向上につなげていきます。

ミズノは、2023年にパーパス、ビジョン、バリューズ※を刷新しました。その中で、特にビジョンとして掲げた「“ええもん”を世界に届け続ける」は、メーカーとしてお客様により優れた商品やサービスを提供していくことだけではなく、広義には人材や企業風土、企業文化も含まれています。言葉自体は新しくないものの、このことをもう一度全従業員と再確認することが、今回改変した大きな理由の一つです。
当社では、サステナビリティ戦略の推進においてESG経営を基盤として進めています。なかでも、既存事業を継続しながらも、新たな戦略を進めていくためには「人」が重要です。従業員はコストではなく資本ですから、経営戦略と人的資本戦略を一体として考え、人材に対する投資を増やし教育・研修を充実させています。当社の人材がもつ強みをより一層伸ばし、課題のあるところに投資をすることで『人財』が長期的な成長ドライバーとなり、当社の企業価値向上につながっていくと考えています。

ビジョンの浸透や具体的な施策については、海外のグループ会社で採用している人材も対象にしています。ミズノグループ全体で人をつなぎ、「ONE Mizuno」カルチャーを作るために、さまざまな施策を進めています。その一つが従業員エンゲージメントの向上施策です。この施策は双方向のコミュニケーションであることが重要です。誤解されやすいのですが、会社が一方的に何かを提供することがエンゲージメントではありません。会社が働きやすい環境や制度を整え、教育・研修の実施や、活躍できる機会を提供することで、従業員一人ひとりが働き甲斐を持って成長できます。その結果、組織として最大のパフォーマンスが発揮され、会社への貢献につながると考えています。

また、新たなイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」が完成したことにより、採用面でも良い影響が出ています。開発系の人材獲得や、これまで縁のなかった大学からの志望者が増え、志願してくる学生も多岐にわたり幅広くなりました。今後は、研究職の採用人数も一層充実させていく予定です。
足元では新卒と同数のキャリア人材を採用しています。バックボーンや国籍などが多様でないとイノベーションは起きません。例えば、日本で野球をしていた人だけを集めてもアイデアはその範疇から出ていきません。外国籍の人も、スポーツをしていない人も積極的に採用しており、そういう人たちがぶつかり合って、シナジー効果が生まれることを期待しています。
当社は離職率が低いのですが、転職した方もミズノがよいと言ってくださることが多いため、今後は再雇用制度も整えていきます。私は、就業期間の長さに関わらず、ミズノで働いたことがある全ての人がミズノで働いたことを誇りに思えるような会社にしていきたいと思っています。そのためにも、人的資本への投資をより強化し、長期的な企業価値の創出につなげていきたいと考えています。

※PVVについて、詳細はこちらをご参照ください。

ミズノ株式会社 執行役員

(グローバル人事総務部、営業統括部、法人営業部、専門店営業本部)

渡辺剛