重要課題
スポーツを核とした地域コミュニティの発展

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基本的な考え方

情報技術の発達により、間接的なスポーツ観戦という面では、国内外問わずリアルタイムで楽しめる環境が整ってきています。しかし、実際に身体を動かし、スポーツを楽しむためには、用具や施設、またチームメイトや指導者なども必要になり、スポーツをしたくてもその機会に恵まれないという人たちもいます。

ミズノは、スポーツの持つ可能性を最大限に生かし、スポーツを楽しむ機会をより多くの人たちに提供するためには、年齢をはじめ、障がいの有無、居住地などに左右されない平等な機会の創造が重要との考えのもと、スポーツへのアクセスの向上と地域スポーツの振興支援活動を行っています。また、それらの活動を通じ、スポーツを通じた人と人とのつながりやコミュニケーションの創造にも貢献しています。

なお、ミズノグループが行うスポーツ振興活動は商業目的で実施することを前提としており、無償でのサービス実施や製品の現物支給は原則実施していません。

アムステルダムマラソンへの参画

海外でのスポーツ振興活動で代表的なものとして、オランダで開催されるアムステルダムマラソンがあります。この大会は、ミズノが2000年からサポートを続ける大会で、フルマラソン、ハーフマラソン、8kmランとさまざまなカテゴリーが設けられており、参加者それぞれが自身の能力に応じて、ランニングを楽しめるイベントとなっています。

アムステルダムマラソンは毎年10月第3週の日曜日に開催されています。2023年度は、10月15日に開催されました。105を超える国から4.5万人以上のランナーがエントリーし、当社はメインスポンサーとして、会場周辺に2kmにわたるミズノのフラッグを設置しました。また、大会期間中、スタジアムに隣接した販売スタンドを設けて、アパレルやフットウエアの展示・販売を行いました。

この大会の参加者の半分近くはオランダ国外からのランナーとなり、インターナショナルで、かつパンヨーロッパの大会である点が、他のレースと大きく違う点です。さまざまなランナーの参加を通じて、地域の活性化とミズノブランドのさらなる認知および浸透を期待し、今後も大会スポンサーを継続していきます。

本イベントの詳細はこちらをご参照ください

画像:アムステルダムマラソン2023
画像:アムステルダムマラソン2023
画像:アムステルダムマラソン2023

アムステルダムマラソン2023

当社グループは欧州、米国、オーストラリア、台湾、韓国、中国、その他世界中の国々で子どもから大人まで、また上級者から初心者までがスポーツを楽しめるよう、ランニング、ラグビー、バドミントンなど、さまざまな大会の協賛やスポーツクリニックの開催・協力などを行っています。

トップアスリートによる地域スポーツ振興
~ミズノビクトリークリニックの開催

ミズノは、2007年より現役のトップアスリートや、かつて第一線で活躍した OB/OGによる実技指導を行う「ミズノビクトリークリニック」を各地で開催し、スポーツの楽しさを伝えるとともに、地域スポーツの振興に向けた活動を行っています。

クリニック講師には、五輪、世界選手権などをはじめ国内外の競技会で活躍した20競技のアスリート約230人が登録されており、プロの技術や精神を直接伝授するとともに、参加者間の交流を促進する内容となっています。トップクラスの競技者を講師として行う本プログラムは、地域におけるスポーツの振興だけでなく、アスリートに活躍の場を与え、トップスポーツと地域スポーツの融合に寄与するものとなっています。

新型コロナウイルスの影響が続いた 2021年度は45回でしたが、コロナへの対応が徐々に緩和された2022年度は111回、2023年度は107回の開催となりました。

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
開催数(回) 89 24 45 111 107

地域におけるスポーツの振興に向けた自治体などとの協働

地域におけるスポーツは、心身の健康増進だけでなく、住民間のコミュニティづくりにも役立っています。公民学それぞれの知見を結集することで、より地域のニーズに即した効果的な活動が可能になります。ミズノは、地方自治体や地域の大学などとの連携を通じて、地域におけるスポーツ振興を推進しています。

スポーツ施設の運営

スポーツを楽しむ機会を創造するためには、地域にスポーツができる「場」があるということも重要です。ミズノは2006年から、全国のスポーツ施設の指定管理事業に参画しています。スポーツ施設の運営管理や、年齢に合わせたプログラムの提供を通じ、地域住民の交流を促進するとともに、地域の一員として、気軽にスポーツに触れ合う機会の創出を支援しています。契約施設は、2024年3月現在で全国183カ所、1,159施設となっています。

スポーツの楽しさを伝える活動

野球というスポーツの楽しさを、純粋により多くの子どもたちに感じてもらいたいと考え、「ミスを怒らず、みんなで助け合う」を理念に掲げた学童野球大会「ミズノベースボールドリームカップジュニアトーナメント」を開催しています。大会の理念に従い、試合中は、指導者、保護者が子どもたちを怒ることを禁止しています。

この大会では一人でも多くの子どもたちが出場機会を得られるよう、一度退いても、再度試合に出場できるルールを設けています。さらに、野球をしたことがない子どもたちでも気軽に参加できるよう、ユニフォームが揃っていなくても参加できるようにしています。用具の準備がないチームには、ミズノから貸し出しも行っています。

2023年には第3回大会が開催され、全国から917チームが参加しました。

スポーツと地域のつながりを通じた社会課題解決型ビジネスの取り組み

ミズノと株式会社コンサドーレは、地域活性化を目的とした連携事業「PROJECT 179(プロジェクト イチナナキュウ)」を2021年8月に開始しました。「PROJECT 179」は、北海道の全179市町村の地域活性化を目的とした事業です。プロジェクトに賛同いただいた企業や団体が購入するミズノ製品の収益の一部を地域活性化策実現のための費用として還元します。今後はプロジェクトへの参画対象を一般生活者にも拡大する予定です。

還元施策の一例として、2022年から北海道全域の小学校1年生全員に「PROJECT179」オリジナル文房具を継続的に提供しています。2023年6月には本プロジェクトのトークショーを開催しました。当社は、スポーツと地域のつながりを通じた社会課題解決型ビジネスとして、スポーツの力を活用し、地域の活性化に貢献していきます。

今後の課題

スポーツの振興およびスポーツに関わる人の増大を目的に、「するスポーツ」だけでなく、「みるスポーツ」「ささえるスポーツ」にも応えるための「機会」・「場」・「サービス」を提供し、地域の活性化につながる「歓び、感動、夢」を創出していきます。

また、子どもたちが学校の体育授業やクラブ活動に限らずどこでも気軽に楽しくスポーツを楽しむことができる機会をさらに増やしていくことで、将来のスポーツ人口の維持、増加、さらには健康で豊かな生活が送れる社会の実現に寄与できるよう取り組んでいきます。