重要課題
廃棄物の削減
基本的な考え方
環境汚染の防止や持続可能な資源活用を実現するために、製品の設計、製造、使用、廃棄に至るライフサイクルを通じた廃棄物の削減に取り組んでいます。また、各事業所から排出される産業廃棄物は、マニフェストのチェック、定期的な現地確認などを通して適切に処理されるよう管理しています。なお、主要な事業所では電子マニフェストを運用しています。
産業廃棄物の削減
長年、製造拠点における産業廃棄物の削減に取り組んでおり、2023年度の産業廃棄物の排出量の目標値は158.3トンで、実績は133.8トンでした。目標に対しては15.5%の削減、前年度比で14.6%の削減となりました。
大幅な削減となった背景には、不活動品やクレーム品の廃棄量が少なかったことや、イレギュラーな材料廃棄、設備メンテナンスによる廃酸・廃アルカリの排出を抑制できたことが挙げられます。今後も引き続き、廃棄物削減に向けた取り組みを強化していきます。
拠点別 産業廃棄物総重量[*b]
※ 設備やコストの制約、運用の複雑さなどの理由により、現時点では廃棄物の組成別管理は行っていません。
資源リサイクルに向けた取り組み
ミズノは、国内製造拠点において、廃棄物の総量削減に取り組むとともに、リユースや分別を徹底すること、また事業所間で情報を共有して廃棄物から有価物にすることで資源としてリサイクルされるように努めています。ミズノテクニクスでは、排出した産業廃棄物のうち99.8%をリサイクルしています。2020年度よりグラブ残革をリサイクル材料として有価販売しており、販売先では、DIY用レザーシートに加工し有効利用されています。
※ 一般廃棄物はゼロエミッションの対象として含んでいません。
アパレル製品の下げ札に関する環境負荷低減
ミズノは、日本市場向けの2023年春夏アパレル新製品の商品下げ札に、アパレル生地裁断時に出る裁ち屑を混ぜ合わせた混抄紙の使用を開始します。これにより、アパレル素材の廃棄物削減と紙資源の使用抑制に努めます。また、商品下げ札そのものの削減にも取り組み、下げ札の簡素化・集約化・デジタル化により、年間で下げ札を約400万枚削減します。
これらの取り組みにより、CO2排出量を年間約11.8トン削減できる見込みです。
国内生産拠点(4工場)における処分方法別廃棄物の総重量と廃棄物有価取引[*e]
ミズノのプラスチックごみゼロ宣言
ミズノは、バリューチェーン全体でプラスチックごみ削減を推進しています。モノづくりではリサイクルプラスチックの使用を推進。ミズノ本社の社内レストランは、環境に配慮した紙製ストローに切り替えています。工場や事務所ではごみ分別を徹底し、廃プラスチックを固形燃料や各種器材等へリサイクルしています。さらに、店舗では簡易包装を推奨してごみ削減を推進しています。
ミズノグループにおける全世界のミズノ直営店では、お客さまがご購入いただく際にお渡ししている使い捨てになるプラスチック製買物袋は、環境配慮型の紙製買物袋に切り替えています。キャディバッグやゴルフクラブ用などの耐久性が必要な買物袋についても、順次環境に配慮したものへの切り替えを目指しています。
また、大阪本社ではコスモスクエア地区の清掃活動や、関西大学と連携して実施した大和川河川敷清掃など、コミュニティの一員としてごみ削減に貢献しています。
今後の課題
製造工程での排出削減だけでなく、梱包材やパッケージを削減できるよう製品の企画の段階から廃棄物の削減を視野に入れて推進していきます。
これまで生産拠点を中心に廃棄物の削減に取り組んできましたが、そのノウハウを生かし特に廃棄物の排出量の多い非生産拠点にも活動を広げて、廃棄物削減に取り組んでいきます。
まだ電子マニフェストの運用ができていないシャープ産業に対して、導入を推進していきます。