スポーツへのアクセスの向上と地域スポーツの振興支援

  • 重要課題

情報技術の発達により、間接的なスポーツ観戦という面では、国内外問わずにリアルタイムで楽しめる環境が整ってきていますが、実際に身体を動かしてスポーツを楽しむには、用具や施設、またチームメイトや指導者なども必要になり、スポーツをしたくともその機会に恵まれないという人もいます。 ミズノでは、スポーツのもつ可能性を最大限に活かし、スポーツを楽しむ機会をより多くの人に提供するためには、年齢や障がいの有無、また、住んでいる地域に左右されない平等な機会の創造が重要と考え、スポーツへのアクセスの向上と地域スポーツの振興支援活動を行っています。また、それらの活動を通じ、スポーツを通じた人と人とのつながりやコミュニケーションの創造にも貢献しています。

トップアスリートによる地域スポーツ振興
~ミズノビクトリークリニックの開催

ミズノでは、2007年より現役のトップアスリートや、かつて第一線で活躍したOB/OGによる実技指導を行う「ミズノビクトリークリニック」を各地で開催し、スポーツの楽しさを伝えるとともに、地域スポーツの振興に向けた活動を行っています。 クリニック講師には、五輪・世界選手権などをはじめ国内外の競技会で活躍した20競技 約300人が登録されており、プロの技術や精神を直接伝授するとともに、参加者間の交流を促進する内容となっています。トップクラスの競技者を講師として行う本プログラムは、地域におけるスポーツの振興だけでなく、アスリートに活躍の場を与え、トップスポーツと地域スポーツの融合に寄与するものとなっています。 「ミズノビクトリークリニック」は2019年度は全国で89回開催しました。

地域におけるスポーツの振興に向けた自治体等との協働

地域においてスポーツは、心身の健康増進だけでなく、住民間の絆づくりにも役立つものです。公民学それぞれの知見を結集することで、より地域のニーズに即した効果的な活動が可能になります。ミズノは、地方自治体や地域の大学等との連携を通じて、地域におけるスポーツ振興を推進しています。

ミズノが連携協定を締結したステークホルダー(地方自治体 4、大学 6、その他 2)

連携協定締結の項目例

(1)スポーツ文化の振興に関する事業
(2)人材育成に関する事業
(3)スポーツ・健康文化があふれる地域づくり、社会貢献に関する事業
(4)スポーツの振興に関する事業 

スポーツ施設の運営

スポーツを楽しむ機会を創造するためには、地域にスポーツができる「場」があるということも重要です。ミズノは、全国で1,061施設に及ぶスポーツ施設の運営管理や、年齢に合わせたプログラムの提供を通じ、地域に住む方々の交流の場を創造するとともに、地域の一員として、気軽にスポーツに触れ合う機会の創出を支援しています。

ミズノやきゅう学校:やきゅうの魅力をおもしろ授業で楽しく伝える

ミズノは、創業以来、「ええもん作りなはれや」という創業者・水野利八の言葉と共に、100年以上もの間、野球用品の販売・製造を続けてきました。 常に野球とともに歩みつづけたその軌跡は、ミズノの歴史であり、野球の歴史でもあります。最も野球を知り尽くしているブランドとして、これから先も品質に徹底的にこだわった製品の提供を通じて、野球の普及と発展に力を尽くし、多くの人へ野球の楽しさ・喜びを届けたいと思っています。 「やきゅうが上手くなりたい。」「やきゅうのことをもっと知りたい。」 そんな、野球が大好きなすべての子どもと大人たちに向けた「ミズノやきゅう学校」、通称「や学」。 プロ野球選手が先生になって「野球の名言」を教えてくれる「国語」や、野球の歴史や道具の歴史を楽しく学べる「社会」、親子でひとつのグラブを作り上げる「図工」の授業など、学校の時間割のような「やきゅうのおもしろ授業」が学べるコンテンツを展開しています。

ミズノゴルフスクールを全国で展開

ミズノでは、全国約70カ所においてゴルフスクールを展開しています。ゴルフは生涯スポーツと言われており、年齢、体力、技量に応じて幅広い年代が長く楽しめるスポーツです。ミズノゴルフスクールでは、子どもたちにゴルフを通して、マナーや礼儀、目標を実現していくための方法や、友人、仲間、家族などの人間関係の大切さを学ぶ場として、健全なジュニアゴルファーの育成にも力を入れています。  2019年度にはジュニア育成の一環として、「第2回 ジュニアゴルファー育成ラウンドwithミズノオープンSupported by Porsche」を開催しました。当日はミズノオープンに出場のプロゴルファー3人とジュニアゴルファー9人が一緒にプレーをし、子どもたちには間近でプロのプレーを見ながら、技術指導、戦略アドバイスを受けられる機会となりました。

社員によるスポーツボランティア

ミズノの社員は競技選手出身者も多く、その多くが野球クラブやサッカーの指導など、地域におけるスポーツ活動にボランティアとして係わっています。 自己申告数だけで2019年度までに314人がスポーツボランティアを行っており、申告のない短期の活動も含めると相当数の社員が日常的に地域スポーツの振興に携わっています。 社員自ら地域でのスポーツ活動に係わることでスポーツの振興に努めている他、スポーツの現場で何が必要とされているかをいち早くつかみ、よりよい製品・サービスやプログラムの提供にもつながっています。

ミズノ社員によるスポーツボランティアの例

  • 出身大学の体育会ゴルフ部女子コーチを務める。学生がより良いパフォーマンスを発揮できるよう環境の整備を実施、ルール・マナーの徹底を指導するなど心技体の向上をフォロー
  • 地元のジュニアソフトテニス教室ヘッドコーチやソフトテニス愛好者への審判講習会講師を務め、各種行事の企画・運営に貢献
  • 出身大学の体育会スキー部ヘッドコーチを務め、大学体育会スキー部の3部門(アルペン・クロスカントリー・コンバインド)の統括と指導を長年実施
  • 地域の少年サッカーチームのコーチを務め、長年にわたり指導を継続
  • 少年野球チームの監督・コーチを務め、長年にわたり指導を継続
  • 地元で開催されるスポーツイベントにスタッフとして参画。地域づくり・ニュースポーツを広める役割を担う

障がい者スポーツ支援

ミズノは、障がい者用スポーツ用具の開発・提供や、選手・チームのサポートなどを通じて、障がい者が積極的にスポーツにアクセスできるような環境づくりにも力を入れています。

スポーツ用義足の開発

ミズノでは、福祉機器メーカーである今仙技術研究所と共同で、陸上用義足の開発に取り組んでいます。2016年にはカーボン製スポーツ用義足板バネを共同開発し、全国の義肢装具製作所を通じて販売を開始しました。このカーボン製板バネは、陸上競技ビギナーからトップ選手まで対応した短距離走用の板バネで、走行時における動作解析、板バネの変形や荷重の分析、構造解析から得られた知見をもとに、全体形状や剛性の分布を見直し、選手の求める板バネの変形・反発特性を追求しています。また、取り扱いがしやすいよう、軽量性も高めています。 現在、スポーツ用義足板バネの市場は海外メーカーがその大半を供給し、日本国内で国産義足を使用している選手は、多くはありません。今後の障がい者スポーツの振興のために、今仙技術研究所の義肢装具設計の技術と、ミズノのカーボン加工技術や動作分析などのスポーツテクノロジーを融合させ、世界で戦えるスポーツ用義足開発に取り組んでいきます。


その他の器具の開発

Mikuhaを使った運動プログラムの開発:ドキドキスポーツ

耳たぶで計測するワイヤレス脈拍計のミクハを使った、誰でも運動が楽しく、ゲーム感覚で実施できる「リミテッドスポーツ」の運動プログラムを開発しました。 自分の心拍数を上げたり、下げたりして動物や電車を動かし、レースをしたり、鬼ごっこをしたり、スポーツルールを少し変えて実施するのが「ドキドキスポーツ」。 2020年度に向けて、ドキスポイベントを実施していき、拡販していきます。

ドキドキスポーツ

ワイヤレス脈拍計「MiKuHa」 

 

今後の課題

これまで、ミズノでは、スポーツ振興プログラムの多くを日本国内で開催してきました。 ミズノでは、今後、日本で培ったノウハウを活かし、グローバルでのスポーツの振興にもより積極的に貢献していきます。